米フリーポートLNG、最後まで稼働停止していた液化設備も操業再開へ
(米国)
ヒューストン発
2023年03月09日
米国テキサス州の液化天然ガス(LNG)製造施設のフリーポートLNGを運営するフリーポートLNGデベロップメント(FLNG、本社:テキサス州ヒューストン)は3月8日、同施設の液化設備3系列のうち、最後まで稼働停止していた1系列(トレイン1)について、米国連邦エネルギー規制委員会(FERC)および米国運輸省パイプライン・危険物安全管理局(PHMSA)から再稼働の承認を取得したと発表した。同社は2月21日に、最後の1系列については一定の運転条件が満たされた後、規制当局の承認を得る必要があるとしていた(2023年2月22日記事参照)。
発表によると、同施設の2系列(トレイン2および3)は、ここ数週間で完全な商業運転に復帰し、日量15億立方フィート以上の生産レベルに達したとしている。計3系列の完全生産確立に向けては、今後数週間にわたって実施されるという。
FLNGで2022年6月8日に火災が発生(2022年6月13日記事参照)した後、規制当局はFLNGに安全命令を出し是正措置の策定を求めていた(2022年7月1日記事参照)。8月には、FLNGが規制当局と是正措置などに関する合意書を交わし、操業再開に向けた動きが進んだ(2022年8月4日記事参照)。他方、操業再開の時期については、延期されていた(2022年11月21日記事、2022年12月5日記事参照、2023年2月22日記事参照)。
(沖本憲司)
(米国)
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