米フリーポートLNG、12月中旬に一部操業再開、2023年3月に完全稼働目指す
(米国)
ヒューストン発
2022年11月21日
米国テキサス州の液化天然ガス(LNG)製造施設のフリーポートLNGを運営するフリーポートLNGデベロップメント(FLNG、本社:テキサス州ヒューストン)は11月18日、同施設について、2022年12月中旬に一部操業再開、2023年3月に完全稼働を目指すと発表した。
FLNGは11月14日現在、天然ガスの液化施設全3系列とLNG貯蔵タンク2基、ドック1基を含む一部操業再開に必要な再建作業は約90%完了し、11月末までに全ての再建作業を完了するとしている。なお、FLNGは再建作業について、関係規制当局による作業計画の審査および承認を受けているとしている。
FLNGは天然ガスの液化施設3系列について、各系列を別々の時期に稼働させてから段階的に後続系列を再稼働させるなど、安全に再稼働を進めるとしている。2023年1月には、日量約20億立方フィート(約5,663万立方メートル)の生産を想定している。
FLNGのミカエル・スミス創業者兼会長兼最高経営責任者(CEO)は「当社は、施設の安全な再稼働を確保するために、規制当局とともに過去数カ月にわたって真摯(しんし)に取り組んできた。その努力に大変感謝している」「われわれは、妥協することなく安全を重視し、操業プロセスを強化することで、安全で持続可能な道を歩み、顧客や幅広いLNG市場全体に貢献することを約束する」と述べた。
FLNGでは、2022年6月8日に火災が発生した(2022年6月13日記事参照)。当初は3週間程度で稼働再開予定と発表されていたが、2022年後半予定に後ろ倒しになるなど、稼働停止の長期化が懸念されていた(2022年6月15日記事参照)。その後、規制当局がFLNGに対して安全命令を出し、必要な是正措置策定を求めたことについて(2022年7月1日記事参照)、FLNGが8月3日に規制当局と是正措置などに関する合意書を交わすなど、操業再開に向けた動きが進められていた(2022年8月4日記事参照)。
(沖本憲司)
(米国)
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