OPECプラス、9月は日量10万バレルの小幅増産で合意
(世界、中東、米国、サウジアラビア、ロシア)
中東アフリカ課
2022年08月05日
OPECプラス(注)は8月3日、第31回閣僚級会合をオンラインで開催し、9月に日量10万バレルの原油追加増産を行うことで合意した。
OPECは6月に決定した追加増産方針に従い、8月までは日量64万8,000バレルの増産ペースを維持することで合意していたが(2022年7月4日記事参照)、今回は増産幅が大幅に縮小された。その理由については、同日付のプレスリリースで、石油セクターへの慢性的投資不足によって余剰生産能力が減少しているためとした。
7月15~16日に米国のジョー・バイデン大統領がサウジアラビアを訪問し、原油増産の確約が取れなかったことから、今回の会合の動向が注目されていたが(2022年7月19日記事、同日別記事参照)、小幅の増産にとどまった。
原油価格は、6月中旬ごろから下落傾向が続いている(添付資料図参照)。米国エネルギー情報局(EIA)の統計によれば、8月1日時点で米WTIが1バレル当たり96.59ドル、北海ブレントが106.09ドルとなっている。
次回の第32回会合は9月5日に開催の予定。
(注)サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)などOPEC加盟国と、ロシア、メキシコなど非加盟の産油国で構成される。
(久保田夏帆)
(世界、中東、米国、サウジアラビア、ロシア)
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