OPECプラス、8月も現行の原油増産計画を維持
(世界、中東、米国、サウジアラビア、ロシア)
中東アフリカ課
2022年07月04日
「OPECプラス」(注)は、6月30日にオンラインで第30回閣僚級会合を開催し、8月も現行の原油増産計画を維持することで合意した。
OPECは同日付のプレスリリースで、6月に決定した追加増産方針に従い(2022年6月3日記事参照)、8月までは日量64万8,000バレルの増産ペースを維持すると発表した。9月以降の方針については言及がなかった。
ロシアによる原油供給が減少する中で、今回のOPECプラスの決定を受けて、バイデン米国大統領のサウジアラビア訪問(7月15~16日予定)が注目されているが、ロイター(6月30日)などの報道によれば、同大統領は「湾岸諸国が全体として増産する必要はあるが、サウジアラビアのみに直接増産を要求することはない」と述べた。
原油価格は、5月に入り再び上昇傾向となっていたが、6月中旬ごろからやや下落した(添付資料図参照)。米国エネルギー情報局(EIA)の統計によれば、6月27日時点で米WTIが1バレル当たり111.44ドル、北海ブレントが119.69ドルとなっている。
次回の第31回会合は8月3日に開催の予定。
(注)サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)などOPEC加盟国と、ロシア、メキシコなど非加盟の産油国で構成される。
(米倉大輔)
(世界、中東、米国、サウジアラビア、ロシア)
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