トヨタと米オンコー、EVの電力を電力網に供給する実証事業で提携

(米国、日本)

ヒューストン発

2022年12月19日

トヨタ・モーター・ノース・アメリカ(本社:テキサス州プレイノ)は12月15日、米国の送配電会社オンコー・エレクトリック・デリバリー(本社:テキサス州ダラス)と、電気自動車(EV)の電力を電力網に供給する実証事業で提携すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

両社はまず、ダラス南部にあるオンコーのシステム運用サービス施設で、研究・試験用のマイクログリッドを使用する研究プロジェクトを実施する。両社は、EVと電力会社との相互接続性を把握するため、このシステムとともにEVを使用する計画だ。

本研究成果により、両社は、米国での広範なEVの電力を電力網に供給することを支援することが可能になると見込んでいる。また、トヨタのEVユーザーの経験を向上させ、カーボンニュートラルへの取り組みを加速させることが可能としている。

トヨタのEV充電ソリューション担当チーム・バイスプレジデントのクリストファー・ヤング氏は「われわれは、トヨタのEVがクラス最高のモビリティ体験を提供するだけでなく、顧客が自宅や地域の電力供給に活用し、必要な時には電力網をバックアップできる未来を想像している」「オンコーとの協業は、電力会社のニーズを理解する上で重要なステップだ。当社は電力会社と密接に協力し、すべての地域がトヨタの電動車両の電力供給を受け入れられるようにする計画だ」と述べた。

トヨタグループは、米国において燃料電池に関する取り組みを積極的に進めており、2022年8月に、米国のトヨタ・リサーチ・インスティテュートが、ノースウェスタン大学と燃料電池自動車の効率を高める新しい材料の発見における提携を発表している(2022年8月25日記事参照)ほか、トヨタ・モーター・ノース・アメリカは、米国国立再生可能エネルギー研究所と協力し、メガワット級の燃料電池システムの開発で提携すると発表している(2022年8月26日記事参照)。9月には、米国ケンワースと、ロサンゼルス港などで燃料電池トラックの実証実験を完了したと発表した(2022年9月26日記事参照)。

(沖本憲司)

(米国、日本)

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