中国、日本人に対する短期ビザ免除は引き続き停止
(中国、日本)
北京発
2023年02月06日
在日中国大使館は2月1日、中国ビザ申請についての情報を更新し、引き続き日本国民に対する中国短期滞在者(15日以内)のビザ免除措置および2020年3月26日より前に発給された有効なマルチビザの効力を一時停止するとした。また、観光ビザや医療滞在ビザの申請も一時的に受理しないとしている。前回更新時(2022年8月23日)から、短期留学ビザ(180日以内)や高度人材向けビザの発給は再開された。短期滞在者向けビザ免除は2020年3月31日から停止されている(2020年3月31日記事参照)。
なお、中国渡航のためのビザについて、同大使館は2023年1月10日に同日から日本人への一般査証(注)の発給を一時停止すると発表(2023年1月11日記事参照)、11日には国家移民管理局がアライバルビザ発給とトランジットビザ免除も一時停止にするとしていた(2023年1月12日記事参照)。中国側の主張では、これら措置の原因は日本側による中国に対する差別的な入国措置にあるとされていた。
その後、日本側の措置に変更はなかったものの、1月29日に同大使館は一般査証の発給再開を、国家移民管理局はアライバルビザ発給およびトランジットビザ免除を再開すると発表していた(2023年1月30日記事参照)。
中国の外交部は1月30日の記者会見で、日本に対する一般査証の発給再開に関する質問に対し「すでに在中日本大使館が1月20日に、中国人への日本訪問ビザ発給再開を宣言した」と述べ、日本側のビザ発給再開が中国側の再開理由ととれる発言をしていた。しかし2月1日の記者会見で、在中日本大使館では新型コロナウイルスの影響でビザ申請窓口が一時的に閉鎖されていたにすぎず、実際は早期に再開していた点を指摘されると「双方はすでに一般査証発給業務を再開している。中国は日本とともに両国の人々の正常な往来をさらに便利なものにすることを願う」と述べるにとどまった。
(注)中国の査証は外交査証、礼遇査証、公用査証、一般査証がある。
(河野円洋)
(中国、日本)
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