医療機関や介護施設でのマスク着用義務、訪問者・受診者を除き前倒し終了へ
(ドイツ)
ベルリン発
2023年02月22日
ドイツ連邦政府は2月14日、新型コロナウイルス感染対策として適用してきた医療機関や介護施設でのFFP2マスク着用義務を3月1日に一部を残して終了すると発表した。義務が終了するのは、医療機関や介護施設の職員と居住者・入院者で、訪問者・受診者には4月7日まで引き続きマスク着用義務が課される。医療機関や介護施設での新型コロナ検査の陰性証明の提示義務も同時に終了する。
ドイツでは、2月2日に公共交通機関でのマスク着用義務が終了していたが、医療機関や介護施設では4月7日まで継続する予定だった(2023年2月2日記事参照)。
カール・ラウターバッハ保健相は同日の記者会見で「過去7日間の人口10万人当たり新規感染者数(7日間指数)は何週間も低水準で推移しており、介護施設での死亡者のうち新型コロナ感染が原因の割合は2022年末には3.4%と、それ以前の約15%から大幅に低下した。新型コロナ検査義務やマスク着用義務などの対策が奏功したといえる」と指摘。こうした状況を背景に、ラウターバッハ保健相は各州の保健相と、約1カ月前倒しして、マスク着用義務は一部を残して終了し、陰性証明の提示義務を終了することで合意した。
(中村容子)
(ドイツ)
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