IPEF第1回交渉会合、オーストラリアで12月10~15日に開催へ
(米国、日本、インド、ニュージーランド、韓国、シンガポール、タイ、ベトナム、ブルネイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、オーストラリア、フィジー、カナダ)
ニューヨーク発
2022年11月15日
米国通商代表部(USTR)のアダム・ホッジ通商代表補は11月14日、オーストラリア政府がインド太平洋経済枠組み(IPEF)の第1回交渉会合を主催すると発表したことを受け、声明を出した。交渉会合は12月10~15日にオーストラリア・ブリスベンで対面で行われる。
ホッジ通商代表補は声明で「IPEFは、開かれ、接続され、繁栄し、強靭(きょうじん)かつ安全な(インド太平洋)地域に対するバイデン政権のビジョンの基盤となる柱」と指摘した。その上で、IPEFに参加する米国以外の13カ国とサプライチェーンやクリーンエネルギー、デジタル貿易、持続可能な農業などの課題と機会に対処していくとした。
IPEF参加国は9月、米国ロサンゼルスで初の対面での閣僚会合を開催し、(1)貿易、(2)サプライチェーン、(3)クリーン経済、(4)公正な経済の4つの柱について交渉目標を設定した(2022年9月12日記事参照)。ホッジ通商代表補は、同会合が議論の強い機運を生んだと評価。12月の交渉会合が合意事項を特定し、IPEFの4つの柱を進展させる重要な機会になると期待を示した。
USTRとともにIPEFの交渉を率いる米国商務省も11月14日に声明を発表し、「米国とパートナー国は、経済機会を生み、労働環境を改善し、持続可能性を促進する高い基準の包摂的な枠組みを作るというビジョンを持つ」と説明。交渉会合が共有のビジョン達成に向けて意味ある進展を遂げる機会を提供するとの認識を示した。
(甲斐野裕之)
(米国、日本、インド、ニュージーランド、韓国、シンガポール、タイ、ベトナム、ブルネイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、オーストラリア、フィジー、カナダ)
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