香港、海外からの入境者に対するPCR検査を4回から2回へ緩和

(香港)

香港発

2022年11月22日

香港特別行政区政府(以下、香港政府)は11月17日、海外からの入境者に対し義務付けているPCR検査について、これまでの合計4回〔香港到着日を0日目として(以下同)、0日目、2日目、4日目および6日目〕から、合計2回(0日目と2日目)に減らすと発表した(11月21日から適用)。ただし、入境後7日目まで毎日義務付けられている迅速抗原検査(RAT検査)は継続する。

なお、香港政府が中国本土とマカオからの入境者に対して義務付けているPCR検査回数(2日目に1回)に変更はない(2022年9月6日記事参照)。

ワクチンパス要件を満たさない者に対する経過措置を実施

香港政府は9月8日に、11月30日から各年齢層に対する「ワクチンパス」の要件を「5歳から11歳までは2回接種者、12歳以上は3回接種者」とすると発表(2022年9月12日記事参照)している。11月21日時点で「ワクチンパス」の要件に変更はない。

なお、香港政府は11月22日から、医療従事者がワクチン接種免除者として証明した者(接種免除証明書保持者または元保持者)を対象とした以下の経過措置を実施すると発表した。対象者は、11月30日以降「ワクチンパス」の要件を満たさない場合でも、以下の方法で「経過措置用ワクチンパス」(注)の取得が可能とされた。

  • 11月22日時点で1回もワクチンを接種していない接種免除証明書保持者または元保持者:1回目接種を受ける際、接種免除証明書の提示で、「経過措置用ワクチンパス」を取得することが可能。
  • 11月22日時点で1回目または2回目接種を完了しているが、2回目または3回目の接種が完了していない接種免除証明書保持者または元保持者:ワクチン接種記録と接種免除証明書の提示により、政府施設のワクチン接種センターまたは他の指定施設などで「経過措置用ワクチンパス」を取得することが可能。

なお、いずれの「経過措置用ワクチンパス」についても有効期限は、直近のワクチン接種日から次回接種の推奨日まで。

(注)「経過措置用ワクチンパス」の保有者は、通常の「ワクチンパス」の要件を満たしていないものの、次回接種の推奨日までの間、「ワクチンパス」適用施設に入ることが可能となる。

〔何樂晴(エスター・ホー)〕

(香港)

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