米FDA、mRNA型2価ワクチンを5歳以上対象に承認
(米国)
ニューヨーク発
2022年10月14日
米国食品医薬品局(FDA)は10月12日、モデルナとファイザー・ビオンテック製の新型コロナウイルス改良ワクチン(mRNA型2価ワクチン)の接種対象年齢の拡大を承認した。これにより、これまで18歳以上を対象としていたモデルナの2価ワクチンは6歳以上が対象となり、12歳以上を対象としていたファイザー・ビオンテックの2価ワクチンは5歳以上が対象となる(2022年9月1日記事参照)。両社製とも、2回のワクチン接種完了後、または追加接種後、少なくとも2カ月が経過した後に接種対象となる。
FDAの生物製剤評価研究センターのピーター・マークス所長は発表で、「子供たちは通学を再開し、人々がパンデミック前の行動や活動を再開する中、新型コロナへの感染リスクにさらされる可能性が高まっている。ワクチン接種は、入院や死亡といった深刻な結果になることを防ぐ最も効果的な手段であることに変わりはない」とし、「子供でも軽い症状に始まり後遺症が続く恐れもある」とした上で、「子供の保護者には、子供へワクチン接種を完了させ、改良ワクチンも受けさせることを検討するよう強く促す」とした。
これを受けて、米国疾病予防管理センター(CDC)も同日、同ワクチンの接種対象年齢の拡大を、FDAの発表内容と同様に推奨した。
また、バイデン政権のアシシュ・ジャー・新型コロナ対策調整官は10月11日、ホワイトハウスのブリーフィングにおいて、秋冬のホリデーシーズンが近づいてきているとし、「過去2年間、冬になると新型コロナの感染、入院、死亡件数は上昇した」と振り返り、ワクチンの効果が発揮されるのは接種から2週間が経過してからであることから、10月末までに接種することができれば、今冬のホリデーシーズンはもちろんのこと、感謝祭前までに免疫効果発揮の準備が整うとして、改良ワクチンの接種を促した。
(吉田奈津絵)
(米国)
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