中国、ビザ申請時の招聘状(PU)が全て不要に
(中国、日本)
北京発
2022年07月04日
在日中国大使館は7月1日、中国に入国するビザ申請に必要な資料を更新し、商業貿易活動のMビザと、交流・訪問・視察などのFビザについても、中国の政府機関が発給する招聘(しょうへい)状(PU)の提出を不要とした。発表は即日有効となる。
これまで、新型コロナウイルスの水際対策として、日本を含む多くの国で中国入国のビザ申請に当たり、通常の申請書類に加えて招聘状の提出が求められてきた。しかし、発給が滞ることも多く、ビジネス上の往来に大きな影響が生じていた。6月17日からは中国での就労者や配偶者などが取得するビザについては招聘状が不要となっていた(2022年6月17日記事参照)が、今回の発表により全てのビザで中国の政府機関が発給する招聘状は不要となる(注1)。Fビザは主に出張に使用されるため(注2)、Zビザと併せて、日中間のビジネス関連の往来増加が予想される。
中国は6月に入って新型コロナウイルス感染対策の移動規制緩和を続けており、6月28日には入境者の行動制限期間を「7日間の集中隔離+3日間の自宅健康観察」に短縮(2022年6月29日記事参照)したほか、30日にはANAが北京発成田行の直行便再開を発表している(2022年7月1日記事参照)。
(注1)ビザの種類によっては従来から、中国に居留している家族からの招聘レターや関係組織による招聘状が必要とされているものがある。
(注2)7月1日時点で、日本人に対する滞在期間が15日間までの査証免除措置は暫定停止されている。
(河野円洋)
(中国、日本)
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