下院補欠選挙で保守党が敗北、党幹事長は辞任
(英国)
ロンドン発
2022年06月27日
英国で6月23日、下院の2選挙区で補欠選挙が行われ、ウェイクフィールド地区で労働党、ティバートン・アンド・ホニトン地区では自由民主党の候補者が勝利した。苦戦が予想されていた保守党(2022年6月7日記事参照)は、前回選挙の得票率から前者の地区で約17ポイント減、後者で約21ポイント減と大敗した。この結果を受け、保守党の共同幹事長を務めるオリバー・ダウデン氏は辞職を発表。ダウデン氏はボリス・ジョンソン首相に宛てた24日付書簡で、保守党がこれまでどおり活動を継続し、自身が現職にとどまることはできないとした。
ジョンソン首相は今回の敗北を受け、政府は有権者の声を聞く必要があるとし、生活費の上昇などさまざまな問題がある中で、政府が対応すべきことが残されていることを認め、人々の懸念に対処し続けなければならないとした。一方で、ダウデン氏の辞任を受けては、保守党が「精神的な変革」を行うことはないと述べたと報じられている。
調査会社ユーガブが6月24日に実施した調査では、現政権を正しい党首が率いており、正しい政策を取っていると回答したのは10%にとどまり、ともに正しくないとした回答は53%に上った。
(山田恭之)
(英国)
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