カルナータカ州、夜間外出禁止の取り下げなど新型コロナ対策の行動規制緩和
(インド)
ベンガルール発
2022年02月02日
ベンガルールを州都とするインド南部カルナータカ州政府は1月29日、1月5日から実施していた新型コロナウイルス対策の行動規制(2022年1月6日記事、2022年1月17日記事、2022年1月25日記事参照)の一部を緩和する通達を発出した。いまも継続している行動規制もあることから、引き続きガイドラインの順守が求められている。
【ガイドライン(行動規制)の内容】
〇再掲
- 映画館、ホール、その他これらに類似する施設は、十分な感染予防策を講じた上で、収容人数キャパシティーの50%以下、かつ、利用客はワクチンを2回接種した者に限る。
- プール、ジムは収容人数キャパシティーの50%以下、かつ、利用客はワクチンを2回接種した者に限る。複合スポーツ施設やスタジアムは収容人数キャパシティーの50%以下の入場可能。
〇変更点
- 午後10時~翌日午前5時の夜間外出禁止は、1月31日をもって解除。
- ベンガルール市内の学校・大学は十分な感染予防策を講じた上で、1月31日から対面授業の再開を認める。
- パブ、クラブ、レストラン、バー、ホテル、その他の飲食店は、適切な感染予防策を講じた上で、定員の100%の入場を認める。ただし、利用客はワクチンを2回接種した者に限る。
- 州内の全ての政府機関は、全員出勤の態勢をとる。
なお、マハーラーシュトラ州と、ケララ州、ゴア州と州境を接する地域では、新型コロナウイルス、特にオミクロン株の感染防止の観点から、引き続き監視が強化されている。
カルナータカ州政府は今回の通達内で、新規感染者数の着実な減少が見られることや、アクティブ患者数(感染者数から回復者数と死者数を除いた数)のうち97%が自宅で療養していることを踏まえ、今回の制限緩和になったとしている。他方、感染予防対策に従わない者については取り締まりの対象となることも記述している。
カルナータカ州の1月30日時点の新規感染者数は2万8,264人、アクティブ患者数は25万1,084人と、インド国内では引き続き高い水準で推移している。
(倉谷咲輝)
(インド)
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