デリー準州、週末外出禁止の解除など一部規制を緩和

(インド)

ニューデリー発

2022年02月01日

インドのデリー準州政府は1月27日、新型コロナウイルスの新規感染者数が減少していることを受け、州内の活動規制を一部緩和した。週末の外出禁止措置を解除したほか、定員の50%を上限として飲食店の店内飲食や映画館などの営業を認めた。なお、民間企業に対するオフィスの一時閉鎖措置は、先行して見直した結果、定員の50%までの出勤を認めている。一方、夜間(午後10時から翌日午前5時まで)の外出禁止令や、学校、ジムなどスポーツ施設の閉鎖措置は継続となった。

インド全体の新型コロナウイルス感染者数は、1月後半も1日当たり25万~35万人程度で推移し、高水準を維持したままだが、感染拡大の中心は首都ニューデリーなど大都市から中堅都市・周辺地域へ移っている。デリー準州における新規感染者数は既に1万人を大きく下回っており、検査実施に占める陽性率は10%前後と全国平均の15%前後を下回る。州内の新型コロナウイルス指定病院における病床の利用率は15%程度と、医療逼迫は免れている状況だ。

なお、デリー準州に隣接し、都市グルグラムを中心に多くの日系企業が集積するハリヤナ州においては、活動制限措置に関して大きな変更はみられない。ハリヤナ州政府は1月26日、各種活動規制を2月10日午前5時まで継続することを発表した。同州内では、夜間(午後11時から翌日午前5時まで)の外出が禁止されているほか、民間企業のオフィス勤務や飲食店の店内飲食は定員の50%を上限としている。また、州内の公共施設やレストラン、ショッピングモールなどへの入場要件として、2回の新型コロナワクチン接種を完了していることが求められる(2022年1月14日記事参照)。

(広木拓)

(インド)

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