対中追加関税第3弾、誘導体やセルロース繊維など297品目を除外
(米国、中国)
米州課
2018年09月20日
米通商代表部(USTR)が、1974年通商法301条に基づく追加課税措置の第3弾として9月17日(2018年9月18日記事参照)に対中輸入額2,000億ドル相当の関税品目の最終版を公表したが、7月10日にUSTRが発表したリストから297品目の全て、または品目の一部が除外された。8月に行われたパブリックコメントの結果を受けて、代替が難しい品目や、消費者負担に大きく影響するトイレットペーパーやベッドシーツなどの日用品の原料となるセルロース繊維、繊維強化または積層樹脂を使った安全帽子(ヘルメット)(HTS65061030)、子供用のカーシートやベビーサークル、子供用家具など安全性に関わる品目は除外された。
今回除外された品目の輸入額順上位10品目をまとめた(表参照)ところ、対中輸入額全体の上位10品目(2018年7月13日記事参照)で今回の除外対象に含まれたものはなかった。
今回、除外対象となった、米国の関税分類番号(HTSコード)8桁ベースの297品目では、「フッ素化、臭素化、あるいはヨウ素化した非環式炭化水素体の誘導体など」(HTS29033920)が約3億1,700万ドルと最大で、輸入額全体の0.06%を占めた。次いで「ベッドシーツ、これらに類する家庭用品、衛生用品および病院用品、セルロースウォッディングおよびセルロース繊維のウェブなど」(HTS48189000、約2億8,300万ドル)、「コッド(ガドゥス・モルア、ガドゥス・オガクおよびガドゥス・マクロケファルス)の冷凍魚肉、フィレなど」(HTS 03047150、約2億8,100万ドル)と続いた。
また、対中輸入額2,000億ドル相当に賦課された追加関税対象品目について、HTSコード上2桁で上位分類を抽出した(添付資料参照)。「電気機器およびその部分品(第85類)」「原子炉、ボイラーおよび機械類(第84類)」「家具、寝具、マットレス、およびこれらに類する物品(第94類)」などが上位を占めた。
(野口真緒)
(米国、中国)
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