デジタルツールで海外市場をつくる! ‐商品ごとに有効な戦略とは‐

2022年08月11日

オンラインでの情報発信は、今や、海外販路開拓をするうえで強力な営業ツールになっている。一方で、国内向けと同じ情報発信の仕方では、十分に商品の魅力が伝わらないことがある。また、ターゲットとする相手にどのようなアプローチをし、評価してもらうにはどうすればよいのか。デジタルツールを生かし、試行錯誤しながら海外市場開拓を目指す企業を取材した。

(12分24秒)

テキスト解説を読む

テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 フランス・パリのエッフェル塔や凱旋門、アニメキャラクターのコスプレをした20代くらいの海外の女の子や、渋谷のスクランブル交差点の写真など、世界中の12枚の写真が画面の奥から飛び出してくる。水色を基調としたコンピューターグラフィックスの背景に、中が空洞になった緑色(みどりいろ)の地球儀が回転しながら現れる。画面右側で地球儀が回転し、左側に紺色の文字で「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」と書かれたタイトルテロップが表示される。

映像説明: スタジオ。横長の薄い黄緑色(きみどりいろ)の背景モニターに緑色(みどりいろ)を基調とした地球儀と「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」のロゴが映し出されている。前方にも小さいモニターが置いてある。モニターには、5本のクレヨンが並ぶ2個のクリーム色(いろ)のケースが「おやさいクレヨン」と書かれた水色の化粧箱に上下に並んで入っていて、上段のケースに入ったクレヨンには左から「きゃべつ」、「ねぎ」、「ながいも」、「とうもろこし」、「ごぼう」の文字、下段のケースに入ったクレヨンには左から「ゆきにんじん」、「りんご」、「カシス」、「むらさきいも」、「たけすみ」の文字と窓のイラストが書かれたラベルが巻かれている映像が映し出されている。モニターの左側、スタジオ中央に女性キャスターが座っている。青いワンピースを着て金色の長いペンダントをしている。

女性キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。

映像説明: スタジオ。画面の左側に女性キャスターが、右側に小型モニターがある。モニターには、ブラインドが掛かった窓と木目調の腰壁がある白い壁の部屋で黒い服を着た男性と白い服を着た女性が白い長机(ながづくえ)に座り、1台のノートパソコンを見ながら話をしている様子、料理が置かれたテーブルのそばで白いシャツを着て青いエプロンをつけた女性がレフ板を持ち、黒い服を着た女性がカメラで料理を撮影している様子、白と青のストライプ柄のシャツを着てマスクをつけた男性が白いテーブルに座り、ノートパソコンの画面に表示された数枚の料理の写真を確認している様子、「DELICIOUS SHIITAKE MUSHROOM」の文字とシイタケの写真が表示されたスマホ画面を操作し、画面が料理の写真に切り替わる様子の映像が映し出されている。女性キャスターが話を続ける。

テロップ: 江連 裕子(えづれ ゆうこ)

江連(えづれ)キャスター: オンラインでの情報発信は、今や、強力な営業ツールになっています。そのなかで、自社の魅力をどのように伝えていけばよいのか。デジタルマーケティングに取り組む企業を取材しました。

テロップ: デジタルツールで海外市場をつくる! ‐商品ごとに有効な戦略とは‐

映像説明: 白い戸襖(とぶすま)がある部屋。グレーのシーツが掛かったソファベッドがあり、ソファベッドの上にはクマのぬいぐるみが置かれている。紫色のTシャツを着た男の子とカーキ色(いろ)の半袖の服を着てマスクをつけた女性が木目調のローテーブルで絵を描いている(かいている) 。ローテーブルには連なった電車のおもちゃが置かれている。紫色のTシャツを着た男の子が深緑色(ふかみどりいろ)のクレヨンを持ち、画用紙に描かれた(かかれた)車の絵の周りを囲むように円を描いている(かいている)。カーキ色(いろ)の半袖の服を着てマスクをつけた女性 が男の子に話しかけながら赤のクレヨンで男の子と一緒に車の絵の周りを囲むように円を描いている(かいている)。

サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): サステナブルなクレヨン 米国での売り方とは

テロップ: 東京都 世田谷区

映像説明: 白い戸襖(とぶすま)がある部屋。男の子が手ぶりを交えながらカーキ色(いろ)の半袖の服を着てマスクをつけた女性に話をする。白いクレヨンを持った男の子が車の絵の周りを囲むようにぐるぐると幾重もの円を描いている(かいている)。そばで紫色のクレヨンを持ったカーキ色(いろ)の半袖の服を着てマスクをつけた女性が笑いながら男の子と一緒に絵を描こう(かこう)としている。

カーキ色(いろ)の半袖の服を着てマスクをつけた女性: 上手。じゃあ、ここ赤を足すね。

紫色のTシャツを着た男の子: これね、車がブッブーってね。

ナレーション: 仲良くお絵描きを楽しむ、田中さん親子。あおいくんは、わんぱく盛り(わんぱくざかり)の3歳だ。

映像説明: 水色の化粧箱に入ったクリーム色(いろ)のケースに並ぶ色とりどりのクレヨンに、あおいくんと田中さんが手を伸ばす。あおいくんが「むらさきいも」と書かれたラベルを巻いた紫色のクレヨンの下部を押してペン先を持ち上げクレヨンを取り出す。田中さんがピンク色のクレヨンを手に取り、あおいくんが紫色のクレヨンを持った手で「きゃべつ」と書かれたラベルを巻いた深緑色(ふかみどりいろ)のクレヨンも手に取る。

田中さん: むらさきいもも、いいね。

ナレーション: あおいくんが手にしたクレヨンは、むらさきいもと、キャベツ?

映像説明: 白い戸襖(とぶすま)がある部屋。グレーのシーツが掛かったソファベッドがあり、ソファベッドの上にはクマのぬいぐるみが置かれている。あおいくんが右手に深緑色(ふかみどりいろ)のクレヨン、左手に紫色のクレヨンを持ち、両手でお絵描きをする。ピンク色のクレヨンを持った田中さんがお絵描きをするあおいくんに話しかけながら眺めている。 田中さんが白いクレヨンをあおいくんに手渡し、受け取ったあおいくんが白いクレヨンをカメラに向けて見せながら話をする。

田中さん: いいね、いいね。

あおいくん: ながいもだ。

映像説明: 5本のクレヨンが並ぶ2個のクリーム色(いろ)のケースが上下に並んで水色の化粧箱に入っている。上段のケースには左から深緑(ふかみどり)、緑(みどり)、白、黄色(きいろ)、薄茶色(うすちゃいろ)のクレヨンが並んでいる。それぞれのクレヨンに巻かれたラベルには窓のイラストと「きゃべつ」、「ねぎ」、「ながいも」、「とうもろこし」、「ごぼう」の文字などが書かれている。下段のケースには左からオレンジ、ピンク、赤、紫、黒のクレヨンが並んでいて、それぞれのクレヨンに巻かれたラベルには窓のイラストと「ゆきにんじん」、「りんご」、「カシス」、「むらさきいも」、「たけすみ」の文字などが書かれている。

ナレーション: 実はこのクレヨン、野菜と米ぬかで出来ている。万が一、子どもが口にしてしまっても安全だ。

映像説明: 白い戸襖(とぶすま)がある部屋。グレーのシーツが掛かったソファベッドがあり、ソファベッドの上にはクマのぬいぐるみが置かれている。声をあげながら手に持った赤いクレヨンをカメラに向かって見せるあおいくんの頭を田中さんがなでる。あおいくんが赤いクレヨンで画用紙に線を描いている(かいている)。 木目調のテーブルに赤や黒、緑(みどり)、黄色(きいろ)などの色とりどりのクレヨンが置かれている。 白い戸襖(とぶすま)がある部屋。グレーのシーツが掛かったソファベッドがあり、ソファ ベッドの上にはピンクと黄緑色(きみどりいろ)のクッションが置かれている。ピンクのパッケージの袋に入ったグミを食べるあおいくんを膝の上に載せた田中さんがインタビューに答える。

田中さん: 子どもはやっぱり何でも(なんでも)口にすぐ入れて、食べたり、あとなめたりすごくするので、 お口の中に入っても大丈夫な材料だと聞いて、それはすごく安心して使ってます。

映像説明: 画用紙に車の絵と周りを囲むように幾重もの円ちとハートマークなどが描かれている(かかれている)。 白い服を着た女性が10色のクレヨンが入った水色の化粧箱を持っている手元。 ブラインドが掛かった窓と木目調の腰壁がある白い壁の部屋。白い長机(ながづくえ)に座る黒い服を着た男性と白い服を着た女性が1台のノートパソコンの画面を見ながら話をしている。ノートパソコンの画面には白を背景にさまざまな商品の写真が表示され、黒い服を着た男性が画面をスクロールしている。ノートパソコンの画面に「おやさいクレヨン」の商品の写真と「親子の時間をデザインする」の文字が表示され、5人の男の子と女の子が並んで立っている写真に切り替わる。

ナレーション: 日本で大ヒットした、この「おやさいクレヨン」。今、アメリカでの販売に向け、独自のデジタル戦略を進めている。

映像説明: 2階部分がガラス張りになった建物の外観。カットされた野菜の断面のイラストや商品の写真、「おやさいクレヨン」と書かれたパネルがガラス越しに掲げられている。別のガラスの面に白い文字で「space mizuiro.inc(スペース ミズイロ インコーポレーティッド)」と書かれている。天井から十数個の照明がつり下げられているのが見える。 白いカウンターが設けられた板張りの壁の部屋。カウンターの前面 には水色の2つの円のロゴと「mizuiro」の文字が書かれている。カウンターの左側には「おやさいクレヨン」、「おこめのクレヨン」と書かれた商品が並んだ水色の棚、右側には植物を植えた小さい鉢植えが飾られた黒い棚が置かれている。板張りの壁面には賞状やトロフィー、盾などが並んだ木製の棚、木製の額に入った子どもが描いた絵(かいたえ)が飾られている。カウンターの奥に白い服を着てマスクをつけた女性がノートパソコンを置いた白いテーブルに座り、スマートフォンを操作している。

テロップ: 青森市

テロップ: mizuiro

ナレーション: 開発したのは、2014年創業のmizuiro。

映像説明: 一面のキャベツ畑(ばたけ)。畑のなかを赤い上着を着て紺色のズボンをはき、紫色の手袋をはめた人物が歩いている。紫色の手袋をはめた人物が腰を落として収穫したキャベツを1個持ち、外側の葉を1枚はがす。 虫に食われたような穴がある、たくさんのキャベツの葉が重ねて置かれている。 円筒形(えんとうけい)の機械の中に入れられた薄茶色(うすちゃいろ)の液体と黄色い物体が銀色の棒でかき回されている。 ひしゃくですくわれた赤い液体がたくさんの穴があいた銀色の機械へと流し込まれていく。 固まった赤いクレヨンがたくさんの穴があいた銀色の機械から押し上げられ、出てくる。 水色の機械のベルトコンベアの上を「ゆきにんじん」と書かれたラベルを巻いた十数本のオレンジ色(いろ)のクレヨンが移動していく。(映像提供 mizuiro)

ナレーション: 地元青森の農家から、野菜の廃棄される部分を買い取り、顔料として再利用した。

映像説明: 5本のクレヨンが並ぶ2個のクリーム色(いろ)のケースが上下に並んで入っている水色の箱が「おやさいクレヨン」と書かれた化粧箱から引き出された状態で木目調のテーブルに置かれている。上段のケースには左から深緑(ふかみどり)、緑(みどり)、白、黄色(きいろ)、薄茶色(うすちゃいろ)のクレヨンが並んでいる。それぞれのクレヨンに巻かれたラベルには窓のイラストと「きゃべつ」、「ねぎ」、「ながいも」、「とうもろこし」、「ごぼう」の文字などが書かれている。下段のケースには左からオレンジ、ピンク、赤、紫、黒のクレヨンが並んでいて、それぞれのクレヨンに巻かれたラベルには窓のイラストと「ゆきにんじん」、「りんご」、「カシス」、「むらさきいも」、「たけすみ」の文字などが書かれている。

テロップ: 2,200円(税込)

ナレーション: サステナブルな製品づくりへの評価もあり、国内では、発売から3年で10万本を売り上げた。

映像説明: 白い壁際に白い長机(ながづくえ)が置かれた部屋。白い長机(ながづくえ)には緑(みどり)、黄色(きいろ)、赤、白、黒など色とりどりのクレヨンが入った薄茶色(うすちゃいろ)の箱と2個のクリーム色(いろ)のケースが上下に並んで入っている12箱の水色の化粧箱が置かれている。薄茶色(うすちゃいろ)の箱の側面には「おやさいクレヨン」と書かれた紙が貼られていて、2箱の水色の化粧箱には10色のクレヨンが入れられている。白い服を着て白い手袋をはめた女性が白い長机(ながづくえ)に座り、手に持った5色のクレヨンの向きを整えている。 10色のクレヨンが入れられた3箱の水色の化粧箱が白い長机(ながづくえ)に並べて置かれている。

ナレーション: 海外のバイヤーにも注目され、輸出も行ってきたが、継続した取り引きにはつながっていない。

映像説明: 子どもが描いた絵(かいたえ)が飾られた板張りの壁の部屋。白い服を着た女性が白いテーブルに座り、ノートパソコンに向かって話をしている。そばに立つグレーの服を着た女性がノートパソコンの画面をのぞき込みながら白い服を着た女性の話を聞いている。2人ともマスクをつけている。

テロップ: mizuiro 木村 七保子(きむら なおこ) 社長

ナレーション: 社長の木村さんは、おやさいクレヨンの社会的な価値が現地の小売店にまで十分に伝えられていなかったと考えている。

映像説明: 木目調の腰壁がある白い壁の部屋。白い服を着た木村社長が白い長机(ながづくえ)に座り、インタビューに答える。

木村社長: 単純に一般的なクレヨンの市場価格の2倍以上してるわけなので、 そこの付加価値っていうことが伝わらなければ、全くもって売れない商品。

映像説明: ブラインドが掛かった窓と木目調の腰壁がある白い壁の部屋。白い長机(ながづくえ)に1台のノートパソコンと2個の黒いインサートカップホルダー、水色や黄色(きいろ)の化粧箱の商品などが置かれている。木村社長と黒い服を着た男性が白い長机(ながづくえ)で向かい合って座り、話をしている。2人ともマスクをつけている。 木村社長と黒い服を着た男性がノートパソコンの画面へ目線を向けながら話をしている。

テロップ: saruno(サルーノ) 滝 良二 CEO

ナレーション: 今回、アメリカでの販売代理店となったのは、サンフランシスコ在住の滝さん。おやさいクレヨンのコンセプトにほれ込み、滝さんからアプローチしたという。

映像説明: ブラインドが掛かった窓と木目調の腰壁がある白い壁の部屋。黒い服を着た滝CEOが白い長机(ながづくえ)に座りインタビューに答える。

滝CEO: サステナビリティーであるとか、リサイクル、ま、その全て植物からできてますということで、 もうまさに時代のキーワード、そこでもう、まずは、ぐっと引き込まれて。

映像説明: ブラインドが掛かった窓と木目調の腰壁がある白い壁の部屋。木村社長と滝CEOが白い長机(ながづくえ)に向かい合って座り、1台のノートパソコンの画面を前に、滝CEOが手ぶりを交えながら話し、木村社長はうなずきながら聞いている。滝CEOがノートパソコンを操作し、商品の写真や英語が表示された画面をスクロールしている。 ノートパソコンの画面に「おやさいクレヨン」と書かれた水色の化粧箱の商品、使用した10種類の食材とクレヨンの写真に「Vegetable Crayons」などと書かれた英語の説明文が表示されている。横にスクロールするとカゴに入ったニンジンや玉ねぎなどの写真と「A Harvest of Colors(ア ハーベスト オブ カラーズ)」などと書かれた英語の説明文が表示された画面に切り替わり、再びクレヨンの写真と「Vegetable Crayons」などと書かれた英語の説明文が表示された画面に戻る。

ナレーション: 現在2人は、アメリカ版のブランドサイトを制作中。滝さんからの提案で、オンラインでの販売は、この自社サイトのみでスタートすることにした。

映像説明: ブラインドが掛かった窓と木目調の腰壁がある白い壁の部屋。木村社長と滝CEOが白い長机(ながづくえ)で 向かい合って座り、滝CEOが手ぶりを交えて話をし、木村社長がうなずきながら聞いている。白い長机(ながづくえ)にはノートパソコンと10色のクレヨンが入った水色の化粧箱、16色のクレヨンが入った黄色い化粧箱の商品などが置かれている。 白い長机(ながづくえ)に10色のクレヨンが入った水色の化粧箱と16色のクレヨンが入った黄色い化粧箱、5色のクレヨンが入った花柄模様の黄緑色(きみどりいろ)の化粧箱の商品が置かれている。

テロップ: 多くの目に 触れる

ナレーション: Amazonなどの既存の販売サイトを使うと、多くの目に触れる反面、

テロップ: 価格だけで 判断される

ナレーション: 他社のクレヨンと横並びになるため、価格だけで判断されてしまう恐れがあるからだ。

映像説明: ブラインドが掛かった窓と木目調の腰壁がある白い壁の部屋。滝CEOが白い長机(ながづくえ)に座り、ノートパソコンに目線を向けながら話をしている。ノートパソコンの画面には英文で書かれたブランドサイト画面が表示されている。製造工程を説明した英文と「廃棄野菜」、「パウダー加工」、「原料の配合」、「流し込み」、「手動成型」などと書かれた吹き出しがついた写真などが表示された画面がスクロールされていく。

ナレーション: ブランドサイトでは、商品のストーリーや社会的な価値をシンプルに伝えることを心がけているという。

映像説明: ブラインドが掛かった窓と木目調の腰壁がある白い壁の部屋。木村社長と滝CEOが白い長机(ながづくえ)に向かい合って座り、話をしてい る。木村社長が「How we make our Crayons」などと書かれたブランドサイトが表示されたノートパソコンの画面を指し示しながら話をし、滝CEOが答えたあと、ノートパソコンを操作する。 ノートパソコンの画面に「おやさいクレヨン誕生にはたくさんの「想い」と「物語」があります」のタイトルと木村社長についての説明文、キャベツとニンジン、ごぼうなどを持った木村社長とキャベツ畑(ばたけ)の写真が表示されている。

木村社長: このどこかに“日本(にほん)の私が作った”的な、あの、この人が、ですみたいな要素とかが。

滝CEO: あー、そうか。そうだね。 ま、“Our Story”かな。 じゃあ、この辺(へん)を入れ込もう。

映像説明: 木目調の腰壁がある白い壁の部屋。木村社長と滝CEOが白い長机(ながづくえ)で 向かい合って座り、話をしている。滝CEOがノートパソコンの画面を指し示しながら話をし、木村社長がうなずきながら聞いている。 ノートパソコンの画面にブランドサイトが表示されている。5色のクレヨンの写真の下部に「にんじん」、「りんご」、「カシス」「むらさきいも」「たけすみ」の文字と、それぞれの文字の下に産地やクレヨンに使用されている部分の説明と野菜や果物の写真が表示されている。滝CEOが画面に表示された「カシス」、「りんご」、「にんじん」、「むらさきいも」の部分を順々に指し示す。

ナレーション: さらに、ブランドサイトには商品の価値を担保する役割もあるという。

映像説明: ブラインドが掛かった窓と木目調の腰壁がある白い壁の部屋。滝CEOが白い長机(ながづくえ)に座り、手ぶりを交えながらインタビューに答える。 滝CEOと木村社長が1台のノートパソコンの画面に目線を向けながら白い長机(ながづくえ)に向かい合って座り、話をしている。滝CEOがノートパソコンを操作し、英文のブランドサイト画面をスクロールしながら話しているのを木村社長がうなずきながら聞いている。

滝CEO: バイヤーにとって、いちばん嫌なものは、自分が買った商品が(他店で)安売りされることなんですよね。 自分たちでベースのところをコントロールする。うちの商品の価値っていうのは、例えば25ドルなんだと。 そうすると、いわゆる卸売りのお客様も安心してその価格で販売ができる。

映像説明: ベージュの扉と木目調の腰壁がある白い壁の部屋。滝CEOと木村社長が1台のノートパソコンの画面に目線を向けながら白い長机(ながづくえ)で向かい合って座り、話をしている。滝CEOがノートパソコンの画面を指し示しながら話をし、木村社長がうなずきながら聞いている。

ナレーション: 滝さんは、コンセプトをしっかり理解してくれる小売店や消費者に販売していきたいと考えている。

映像説明: ブラインドが掛かった窓と木目調の腰壁がある白い壁の部屋。滝CEOが白い長机(ながづくえ)に座り、インタビューに答える。 滝CEOと木村社長がノートパソコンの画面へ目線を向けながら白い長机(ながづくえ)に向かい合って座り、話をしている。滝CEOがノートパソコンを操作し、商品の写真が表示されたブランドサイト画面をスクロールしている。木村社長がスクロールされるブランドサイトの画面を見ている。

滝CEO: まずはサンフランシスコの中でも、すごく感度の高い、えーと、ギフトショップ、まずはそこで置いてもらう。 並行して、ま、自社のECサイトっていうものを、ちゃんと作っていってブランドをしっかり語る。

映像説明: 白い壁際に白い長机(ながづくえ)が置かれた部屋。部屋の奥に段ボール箱が積まれているのが 見える。白い長机(ながづくえ)には緑(みどり)、黄色(きいろ)、赤、白、黒など色とりどりのクレヨンが入った薄茶色(うすちゃいろ)の箱と2個のクリーム色(いろ)のケースが上下2段に並んで入っている12箱の水色の化粧箱が置かれている。薄茶色(うすちゃいろ)の箱の側面には「おやさいクレヨン」と書かれた紙が貼られている。白い手袋をはめた木村社長が白い長机(ながづくえ)に座り、左手に数本のクレヨンを持っている。右手で左手に持っていた1本の白いクレヨンを薄茶色(うすちゃいろ)の箱に戻し、薄茶色(うすちゃいろ)の箱に入っている薄茶色(うすちゃいろ)のクレヨン1本を持ち、数本の クレヨンを持つ左手に持ち替える。 左手に持った5色のクレヨンの先を右手に持った白い布で拭いている。

テロップ: 共感する顧客とつながる

ナレーション: リアルとデジタルの両輪で、時間をかけて共感する顧客とつながっていく。

映像説明: 木目調の腰壁がある白い壁の部屋。滝CEOと木村社長が1台のノートパソコンの画面にへ目線を向けながら白い長机(ながづくえ)に向かい合って座り、話をしている。木村社長がノートパソコンの画面や長机(ながづくえ)の上に置かれたさまざまなクレヨンの商品を指し示しながら話をしている。滝CEOがうなずきながら聞いている。2人ともマスクをつけている。

ナレーション: ことし秋には、ブランドサイトを完成させ、アメリカでの販売をスタートさせる予定だ。

映像説明: 木目調の腰壁がある白い壁の部屋。白い長机(ながづくえ)に座り、木村社長がインタビューに答える。 工場。青い服を着た人物が薄茶色(うすちゃいろ)の大きな紙袋から銀色のボウルで黄色い粉をすくい、青い円筒形(えんとうけい)の機械に入れている。 円筒形(えんとうけい)の機械の中に入れられた薄茶色(うすちゃいろ)の液体と黄色い粉が銀色の棒でかき回されている。 銀色の機械のベルトコンベアの上を「ゆきにんじん」と書かれたラベルを巻いた数十本のオレンジ色(いろ)のクレヨンが流れてくる。 5本のクレヨンが並ぶ2個のクリーム色のケースが上下に並んだ水色の化粧箱が木目調のテーブルに置かれている。上段のケースには左から深緑(ふかみどり)、緑(みどり)、白、黄色(きいろ)、薄茶色(うすちゃいろ)のクレヨンが並んでいる。それぞれのクレヨンに巻かれたラベルには窓のイラストと「きゃべつ」、「ねぎ」、「ながいも」、「とうもろこし」、「ごぼう」の文字などが書かれている。下段のケースには左からオレンジ、ピンク、赤、紫、黒のクレヨンが並んでいて、それぞれのクレヨンに巻かれたラベルには窓のイラストと「ゆきにんじん」、「りんご」、「カシス」、「むらさきいも」、「たけすみ」の文字などが書かれている。

木村社長: どういった方々が、どういう思いで作られている(製品)かっていうのを知っていただきながら、 ファンになってほしいなと思っています。

映像説明: 曇り空の下、巨大な逆三角形の建造物が4本の太い柱に支えられている展示会場。大きな窓の下に「TOKYO BIG SIGHT」と書かれている。

サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): デジタルを駆使して 干しシイタケを世界に売り込む

テロップ: 東京 江東区

映像説明: 展示会会場の中。天井から「“JAPAN'S FOOD“ EXPORT FAIR(ジャパンズ フードエクスポート フェア) “日本の食品”輸出EXPO」と書かれた赤い看板がつり下げられている。グレーのパイプが組まれた骨組みに「近江牛(おうみぎゅう)」、「はかた地どり(はかたじどり)」 、「日本地理的表示協議会(にほんちりてきひょうじきょうぎかい)」などと書かれた看板を掲げたブースなどが設けられている。ブースのあいだの通路を大勢の来場客が行き交っている。

テロップ: 2022年6月22~(から)24日 第6回 “日本の食品”輸出EXPO

ナレーション: 一方、こちらの展示会にはデジタル技術を駆使して販路を開拓している企業が参加していた。

映像説明: 白いカウンターにシイタケの置物が置かれたブース。カウンターの上に「九州産本格椎茸粉」とパッケージに書かれたスタンドパック、シイタケをモチーフにした帽子をかぶった男の子のキャラクターと「SUGIMOTO」の文字が書かれたパンフレット、英語で説明が書かれたパネルやパンフレット、茂る木々(きぎ)の下にほだ木(ほだぎ)が並ぶほだ場の写真のパネルを立てかけたイーゼルが置かれている。 白い壁で仕切られたブースに黒い文字で「SUGIMOTO CO.,LTD.(スギモト カンパニー リミテッド)」、「株式会社杉本商店」と書かれた白い看板が掲げられている。白い壁にはシイタケを使った料理の写真や茂る木々(きぎ)の下にほだ木(ほだぎ)が並ぶほだ場の写真のパネルが掲げられている。 白いカウンターにガラス瓶に入ったシイタケや英語で書かれたパネルなどが置かれている。ブース内に白いシャツを着た男性や水色のシャツを着て黒いエプロンをつけた男性が立ち、それぞれ数人の来場客と話をしている。水色のシャツを着て黒いエプロンをつけた男性はシイタケをモチーフにしたキャラクターが描かれた(かかれた)クリーム色のトートバッグを手に来場客と話をしている。

テロップ: 杉本商店

ナレーション: 原木(げんぼく)シイタケの加工、販売を行う杉本商店。

映像説明: 杉本商店のブース。カウンターにシイタケがたくさん入った2個のガラスの瓶などが置かれている。カウンターの前に立つ紺色のジャケットを着てマスクをつけた男性が手に持ったスマートフォンを操作している。奥に立っている白いシャツを着た男性がマスクをあごにずらしたあとカウンターへ手を伸ばす。 「Sample Request」の文字とQRコードや英語の説明文が書かれたパネルが掲げられている。QRコードから「Email)」、「Name」などと英語で書かれた項目への左向きの矢印が書かれている。

ナレーション: ブースに立ち寄った来場客がスマートフォンをかざしているのは、QRコードだ。

映像説明: 「うまみ深める魔法の調味料」と書かれたパンフレットに椎茸粉の説明や商品の写真、「Video」の文字とQRコードが書かれている。 雪がついたほだ木(ほだぎ)の写真がある幕にシイタケをモチーフにした帽子をかぶった男の子のキャラクターと「Delicious Shiitake SUGIMOTO」、「shiitakejapan.com」の文字とQRコードが印刷されている。

ナレーション: よく見ると、あちこちに掲示されている。

映像説明: 「DELICIOUS SHIITAKE MUSHROOM」と題された画面を表示したスマートフォンを操作している手元。「English」の項目をタップすると「SHIITAKE RECIPE」と題された画面に切り替わり、画面をスクロールすると料理の写真などが表示される。 英語の説明文や「Video」の文字とQRコードが書かれているパンフレットにスマートフォンをかざしている。スマートフォンの画面にはグレーの服を着てひげを生やした男性と黒い服を着た男性が小さな白い紙コップとスプーンを手に持ち、手ぶりを交えながら話をしている様子が映し出されている。 白いカウンターの前に白い文字で「Try A Free Sample(トライ ア フリー サンプル)! English version」と書かれた黒い紙(くろいかみ)が貼られている。カウンターの上には「HOW TO USE(ハウ トゥー ユーズ)」の文字とQRコードなどがあるラベルが貼られた薄い茶色の粉末が入った透明の袋が数個黒いトレイに並んでいる。

ナレーション: リンク先には、料理のレシピや欧米人の試食の動画などがあり、バイヤーが知りたい情報をすぐにその場で入手できるよう工夫されている。

映像説明: 展示会場の通路。白いシャツに紺色のスーツを着てマスクをつけた男性がインタビューに答える。 杉本商店のブース。カウンターの前で、白いシャツに紺色のジャケットを着た男性がスマートフォンを操作し、QRコードを読み込むと英語で書かれた説明画面が表示される。カウンターの上にはたくさんのシイタケが入ったガラスの瓶2個や白いトレイに載った乾燥シイタケの真空パックの商品、「本格椎茸粉」とパッケージに書かれたスタンドパック、パンフレットなどが置かれている。そばに立つ白いシャツを着た男性がカウンターに並ぶ商品などを眺めている。カウンターの奥には白いシャツを着て眼鏡をかけ、青いゴム手袋をはめた男性が銀色のトングを手に作業をしているのが見える。3人ともマスクをつけている。 展示会場の通路。白いシャツに紺色のスーツを着てマスクをつけた男性がうなずきながら話を続ける。

テロップ: 中国のバイヤー

中国のバイヤー・日本語: 初めて見たからすぐスキャンしちゃいました。 いちいち、あの、説明されるより、 1回QRコードさえスキャンしちゃえば、帰りの車でもいつでも見れるから、 僕的には好きです、これは。、うん。

映像説明: 杉本商店のブース。白い壁にほだ木(ほだぎ)が並ぶほだ場の写真の幕や雪がついたシイタケが生えたほだ木(ほだぎ)の写真がある幕が掲げられている。青いシャツを着て黒いエプロンをつけ、眼鏡をかけ黒いマスクをつけた男性が「Sample Request」の文字とQRコードや英語の説明文が書かれたパネルにスマートフォンをかざすとスマートフォンに英語で書かれた画面が表示される。青いシャツを着て黒いエプロンをつけた男性が話をする。 たくさんのシイタケが入ったガラスの瓶が置かれたカウンターの前。通路を挟んだ向こう側に「NIIGATA」と書かれた看板を掲げたブースと通路を行き交う来場客が見える。青いシャツを着て黒いエプロンをつけた男性が英語の説明文、や「Video」の文字とQRコードが書かれているパンフレットを持ち、スマートフォンをかざしている。カメラに向かって話をしたあと、スマートフォンを操作する。スマートフォンの画面にはグレーの服を着たひげを生やした男性と黒い服を着た男性が小さな白い紙コップを持ちスプーンを口に運んでいる動画が映し出されている。

テロップ: 杉本商店 杉本 達則(すぎもと たつのり) 常務

ナレーション: 海外の展示会では、QRコードの活用が当たり前になっていると話すのは、常務の杉本さんだ。

映像説明: 杉本商店のブース。雪がついたシイタケが生えたほだ木(ほだぎ)の写真にシイタケをモチーフにした帽子をかぶった男の子のキャラクターと「Delicious Shiitake SUGIMOTO」、「shiitakejapan.com」の文字とQRコードがある幕が掲げられている。杉本常務が手ぶりを交えながらインタビューに答える。 数人の来場客がブースを眺めている。壁に料理の写真がある幕が掲げられているのが見える。白いシャツを着た男性がうなずきながら黒い服を着て黒い帽子をかぶり黒いマスクをつけ、青いゴム手袋をはめた男性が差し出した小皿に盛られた白い食品に手を伸ばしている。白いシャツに紺色のジャケットを着てマスクをつけた男性がたくさんのシイタケが入ったガラスの瓶などが置かれているカウンターを挟んで立つ黒い服を着た女性に手ぶりを交えながら話をしている。 ほだ木(ほだぎ)が並ぶほだ場の大きな写真の幕が壁に掲げられたブースの一角。紺色やグレーのスーツを着た3人の男性と杉本常務が白いテーブルを囲んで座っている。グレーのスーツを着た男性が話をし、杉本常務はメモを取りながら聞いている。 たくさんのシイタケが入ったガラス瓶などが置かれているカウンターの前。3人組の女性が白い小さな器を持って立ち、グレーのチェック柄のジャケットを着た女性が話しているのを白と青のストライプ柄のシャツを着た女性と白い服を着た女性が聞いている。白い服を着た女性が手に持ったスプーンを口に運ぶ。 シイタケが生えたほだ木(ほだぎ)の写真にシイタケをモチーフにした帽子をかぶった男の子のキャラクターと「Delicious Shiitake SUGIMOTO」、「shiitakejapan.com」の文字とQRコードがある幕が掲げられているブースの一角。杉本常務が親指を立てた右手を前方へ伸ばし、QRコードをスキャンする仕草をしたあと、手ぶりを交えながらカメラに向かって話を続ける。

杉本常務: バイヤーさん、こう歩きながら、こう、なんかブースをザッピングしていく(次々に見ていく)みたいな感じで、 人だかりがあるスペースを、こう後ろから見てて、このブースの魅力を感じ取れなかったら、もう帰ってこない人が多いんですよ。 われわれが商談してて係の人に全然話が聞けないなってときに、ま、それでも彼らはこれでサンプルリクエストをすることができるので。

映像説明: 杉本商店のブース。杉本常務が「Forest‐grown Organic Shiitake」の文字と英語の説明が書かれたパンフレットに印刷されたQRコードにスマートフォンをかざしスキャンする。スマートフォンの画面に「SUGIMOTO Shiitake in Vegandale Festival(スギモト シイタケ イン ビーガンデール フェスティバル), NY(ニューヨーク) 2021」と題された動画が表示され、杉本常務が再生ボタンをタップする。 杉本常務が紺色の服を着た男性が持っているパンフレットに書かれたQRコードにスマートフォンをかざし、操作しながら話をしている。2人ともマスクをつけている。

ナレーション: デジタルツールを積極的に活用している杉本さん。海外への販路拡大に本格的に取り組み始めたのは、2015年からだ。

映像説明: 白い壁の細長い白いレーンがある工場。窓がある壁際に容器などが置かれたスチールラックや段ボール箱が積み重ねられていて、天井から照明がつり下げられている。パックに盛られた干しシイタケが白いレーンをゆっくりと流れている。白いレーンを挟み、白い作業服を着てピンクやオレンジのエプロンをつけ、衛生帽子をかぶった7人の従業員がパックに盛られた干しシイタケを整えている。 白いレーンを流れるパックに盛られた干しシイタケを整える手元。

ナレーション: アジアでは、すでに中国産の安価なシイタケが流通していたため、欧米で展開しようと考えた。

映像説明: 木目調の壁の部屋。杉本常務がノートパソコンとペットボトルが置かれた木目調のテーブルに座っている。杉本常務が身を乗り出しノートパソコン画面の数字の横に人の顔のキャラクターのような画像などが映っているウェブページを下にスクロールさせている。

テロップ: 欧米で干しシイタケの 市場開拓は不可能

ナレーション: ところが当時は、食文化が異なる欧米で、干しシイタケの市場を開拓するのは不可能だといわれていた。

映像説明: 木目調の壁の部屋。杉本常務がインタビューに答える。 ブラインドが掛かった窓がある白い壁の部屋。白いテーブルにノートパソコン、細かく文字が印字された用紙、2本のペットボトル、腕時計などが置かれている。ノートパソコン画面に青いシャツを着た男性が手ぶりを交えながら話をしている映像が映し出されていて、マスクをつけた杉本常務が話を聞いている。画面右側の小さな4つの四角い枠があり、4人の人物が映っている。

杉本常務: それは全くその通りだと思います。 ただインターネットを通じて簡単に国境を越えられるので、 何とか(なんとか)価値を伝えることはできるんじゃないかと。

映像説明: 木目調の壁の部屋。杉本常務がノートパソコンに向かって話をしている。 ちゅう房でコックコートを着た人物がフライパン、鍋などを手に持ち調理をしている写真。 鉄板の上でエビ、ホタテ、アスパラガスなどの食材をフォークとナイフを手に持ち、調理をしている写真。

ナレーション: そこから、デジタル戦略の試行錯誤が始まった。ターゲットは、欧米の一流シェフ。まずは彼らに干しシイタケの魅力を知ってもらい、メニューに取り入れてもらう。

映像説明: パッケージに「九州産 椎茸 香信」と書かれた干しシイタケが詰められた商品。パッケージの下部に「Cooking Videos」と書かれたQRコードが記されている。

ナレーション: そこから市場を切り開こうと考えたのだ。

映像説明: 木目調の壁の部屋。杉本常務が手に持ったスマートフォンの画面をカメラに向かって見せる。ぼかし加工が施された画面には、円の中にプロフィール画像とその横に文字などが表示されている。

ナレーション: そこで杉本さんは、何千というレストランのメールアドレスをかき集めた。

映像説明: 木目調の壁の部屋。杉本常務が手ぶりを交えながらインタビューに答える。

杉本常務: ま、われわれはこれをどぶ板営業と呼んでますけれども、 あの、eメールで、あの、もう、ほんとに手当たり次第にレストランとかにアプローチして。

映像説明: SNS画面。上部に刺身やすしの3枚の写真、下部の左側にさまざまな刺身が盛りつけられた桶を真上から撮ったプロフィール写真、横には「Sakana Oxford(サカナ オックスフォード)」の文字が表示されている。右側には「メッセージを送信」や親指をたてたマークに「いいね!」の文字があるボタンが表示されている。下にスクロールすると左側の情報の枠の中にフォロー中の人数やホームページのURL、電話番号などが表示されていて、右側の記事欄 に日付と英文、水色の大皿に盛りつけられたマグロ、サーモン、イカなどのにぎりずしを真上から撮った写真が表示される。

ナレーション: このメール作戦がハマったのはイギリスで、本格的なすしのデリバリーを展開しているSakana Oxford(サカナ オックスフォード)。

映像説明: 窓がある白い壁の部屋。窓際の白い棚に観葉植物が置かれ、糸が通された折り鶴が上からつり下げられている。窓から外の木々(きぎ)が見える。光沢のある白い壁面収納棚がある壁に花が描かれた(かかれた)タイルが横2列に20枚以上貼られている。壁の前の薄茶色(うすちゃいろ)の作業台には、白いごはんが入った木桶、数個のシイタケが置かれた器、まな板が置かれている。黒い柄模様(がらもよう)があるベージュ色のノースリーブの服を着て黒いエプロンをつけた女性が、左手の上に置いたひとつかみのごはんの上にシイタケを1枚載せて握る。

テロップ: Sakana Oxford(サカナ オックスフォード) 大野・レヴィドン・陽子(おおの レヴィドン ようこ) オーナーシェフ

映像説明: 斜めに5本の青いラインがある角皿(かくざら)に、細長く刻まれた黄色い食材がシイタケの傘の上に添えられた4個のシイタケずしが置かれている。

ナレーション: 肉厚な食感(しょっかん)に魅了され、ビーガン向けのシイタケずしをメニューに加えたという。

映像説明: 窓がある白い壁の部屋。大野オーナーシェフがインタビューに答える。 Sakana Oxford(サカナ オックスフォード)のSNS画面。3月7日の日付と英文の下に、シイタケの傘の上に細長く刻まれた黄色い食材が添えられたシイタケずしと傘の内側のひだを上側にして細い海苔で巻かれたシイタケずしが、青い絵がある白い丸皿(まるざら)に盛りつけられている写真が載っている。

テロップ: Sakana Oxford(サカナ オックスフォード) 大野・レヴィドン・陽子(おおの レヴィドン ようこ) オーナーシェフ

大野オーナーシェフ: 日本人(にほんじん)だけでもなく、イギリス人のお客様から、 こんなにおいしいシイタケ食べたことがないという、よろこびの声をいただいております。

映像説明: 木目調の壁の部屋。杉本常務がノートパソコンに向かっている。 スマートフォンを持つ手元。ぼかし加工が施された画面には、円の中にプロフィール画像とその横に文字などが表示されている。親指を動かし、画面を下にスクロールする。

ナレーション: しかし、メールの返信があるのは、よくても5%ほどだという。メールアドレスの多くが予約用で、シェフ自身にはほとんど届かないことが分かってきた。

映像説明: 木目調の壁の部屋。杉本常務がスマートフォンを両手で持ち、操作している。 机の上に置かれたスマートフォン。画面には「Instagram」のアプリロゴが表示されている。

サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): インスタグラムで 一流シェフの心をつかめ

ナレーション: そこで杉本さんが次に取り入れたのが、インスタグラム。

映像説明: スマートフォンを両手で持つ手元。ブラウザでインスタグラムのページを表示したスマートフォンの画面にシイタケを親指と人さし指で持った写真が映し出されていて、「アプリを開く」の項目をタップすると、インスタグラムのアプリでシイタケを親指と人さし指で持ったシイタケの投稿写真に切り替わる。

ナレーション: これならシェフ本人のアカウントに、直接コンタクトを取ることができる。

映像説明: インスタグラム画面のぼかし画像を背景に、スマートフォン画面にインスタグラムのshiitake_japan(シイタケ ジャパン)のページが映し出されて いる。「SUGIMOTO SHIITAKE」の文字と英文で書かれたプロフィールの下に「フォローする」、「メッセージ」、「メール」などのボタン、シイタケを使った料理などの写真が載っている。下にスクロールすると多くの写真や動画が次々と表示される。

ナレーション: シェフをひきつけるために、シイタケを使った料理の投稿を毎日することにした。

映像説明: ブラインドが掛かった窓がある白い壁の部屋。白いテーブルに2台のノートパソコンが置かれている。杉本常務がノートパソコンに向かい、インスタグラムに投稿したさまざまなシイタケ料理の写真が載っている画面を見ている。 杉本常務がスマートフォンを両手で持ち、「SHIITAKE RECIPE」と題されたサイトの投稿写真を下にスクロールして見ている。

ナレーション: 当初はコストをかけずに、自分で料理を作り、撮影もしていたが、今では全てプロに任せており、以前に投稿したレシピの撮り直しもしている。

映像説明: 杉本常務がスマートフォン画面の「SHIITAKE RECIPE」と題されたサイトのシイタケやレンコンなどの具材がたくさん入ったけんちん汁の投稿写真をカメラに向かって見せる。杉本常務がインタビューに答える。 スマートフォン画面の「SHIITAKE RECIPE」と題されたサイト。シイタケやレンコンなどの具材がたくさん入ったけんちん汁の投稿写真。

杉本常務: これ、自分が家で作って自分で家で撮ったやつだから、スマホで撮ったやつなんで、けんちん汁がいちばんしょぼいんですよ。 今まで1回もプロに撮ってもらってない。 これが、えー、どうなるかですね。プロのカメラマンで。

映像説明: 撮影機材が配置された部屋。茶色い布地が敷かれたテーブルの上。編まれた茶色いランチョンマットの上に、ベージュ色(いろ)の丸皿(まるざら)にシイタケなどの野菜と肉の炒めものと白いごはんの上に目玉焼きがのったガパオライスが盛りつけられている。そばにはレモンと葉物野菜(はものやさい)が盛られた木製の小皿やコースターに載せたビールが注がれたグラスが置かれている。白いシャツを着て青いエプロンをしてマスクをつけた女性がガパオライスの盛り方を整えている。

テロップ: 料理研究家 葉山 ひより さん

映像説明: 白いシャツを着て青いエプロンをしてマスクをつけた女性がレフ板を両手で持ち、白い布やスタンドなどがガパオライスの料理の周囲に設置されている。黒い服を着てマスクをつけた女性が椅子の上に立ちカメラスタンドに取り付けられたカメラで撮影する。

ナレーション: この日は、とあるキッチンで、インスタグラム用の写真撮影が行われていた。

映像説明: キッチン。奥に撮影機材が置かれているのが見える。壁に設置されたキッチンツールフックにフライパンがつり下げられ、2段の壁面ラックに6個の容器が置かれている。調理台には調味料の瓶や容器などが置かれている。葉山さんが、IHコンロの上に置いた両手フライパンに入れられた食材を木製のしゃもじで炒めている。 一口大にカットした鶏肉(とりにく)が入った両手フライパンにカットしたシイタケを入れる。 深さのある銀色のバッドで戻されている乾燥シイタケ。浸されている液体は透明の薄茶色(うすちゃいろ)になっている。

ナレーション: 撮影するのは、3つのレシピ。日本食(にほんしょく)でおなじみのものから、アジア、洋風料理まで、シイタケはどんな料理にでも合うという。

映像説明: ブラインドが掛かった窓がある白い壁の部屋。白いテーブルに2台のノートパソコンが置かれている。杉本常務がノートパソコンに向かっている。

ナレーション: 杉本さんはパソコンの前で待機。撮影した写真をチェックする。

映像説明: 茶色い布地の上に白いレースが敷かれたテーブルの上。白いだ円形の皿にガパオライスが盛りつけられ、木製の器にレモンと葉物野菜(はものやさい)が盛られ、そばにスプーンが置かれていて、白い花が添えられている。カメラのフラッシュが一瞬光る。 茶色い布地の上に白いレースが敷かれたテーブルの上。白いだ円形の皿にガパオライスが盛りつけられ、木製の器にレモンと葉物野菜(はものやさい)が盛られ、そばにスプーンが置かれている写真。(写真提供 杉本商店) ブラインドが掛かった窓がある白い壁の部屋。杉本常務が手ぶりを交えながらインタビューに答える。

杉本常務: 少なくともほかの、あの、シイタケ屋さんよりはおいしい写真を出してないとダメなんですよ。 この会社がいちばんおいしそうだよなって、直感的に思ってもらわないとダメなので。

映像説明: 撮影機材が配置された部屋。茶色い布地が敷かれたテーブルに白いレースが敷かれ、周囲にレフ板が設置されている。黒い服を着てマスクをつけた女性が椅子の上に立ち、カメラスタンドに取り付けられたカメラのファインダーをのぞいている。右奥のキッチンとのあいだのスペースにノートパソコンなどが置かれ、奥で葉山さんが水洗いをしているのが見える。

ナレーション: 最後の撮影は、けんちん汁。

映像説明: ブラインドが掛かった窓がある白い壁の部屋。白いテーブルに2台のノートパソコンが置かれている。杉本常務が身を乗り出してノートパソコン画面を見つめる。 ノートパソコン画面に黒い盆の上に、赤い椀にシイタケやレンコン、ニンジンなどが入ったけんちん汁が盛りつけられ、右横に小鉢が置かれ、手前には箸置きに箸が置かれている画像が映し出されている。画面右側の小さな3つの四角い枠に3人の人物が映っている。杉本常務がノートパソコン画面のシイタケ入りのけんちん汁の画像を確認しながら質問をする。 オレンジのランチョンマットの上に、黒い椀にシイタケ入りのけんちん汁、左横の白い茶碗にごはん、奥の白いだ円形の皿にキュウリなどの漬物が盛られていて、手前の箸置きに箸が置かれている写真。(写真提供 杉本商店) ブラインドが掛かった窓がある白い壁の部屋。杉本常務がノートパソコン画面を見つめている。女性が質問に答える。 ノートパソコン画面。オレンジのランチョンマットの上に、黒い椀にシイタケ入りのけんちん汁、白い茶碗にごはん、白いだ円形の皿にキュウリなどの漬物が盛られている写真から、けんちん汁の汁の量が少し増えた撮り直しをした写真に切り替わる。 杉本常務がノートパソコン画面を見つめ、女性と杉本常務が話をして礼を伝える。

杉本常務: 汁の量はこれ、ベストなんですか。

女性: 汁の量はこんなもんですね。 これが(修正)前で、これが(修正)後(あと)です。

杉本常務: いいね、はい。オッケーです、これで。

女性: はい。ありがとうございます。

杉本常務: はい。ありがとうございます。

映像説明: 白い壁のキッチンの一角。葉山さんがインタビューに答える。 茶色い布地が敷かれたテーブルの上。編まれた茶色いランチョンマットの上に載せられたベージュ色の丸皿(まるざら)にガパオライスが盛りつけられている。そばにはコースターにのせた空(から)のグラスが置かれていて、周囲にはレフ板などが設置されている。黒い服を着て眼鏡をかけマスクをつけた女性が、ガパオライスの箸を使って盛り方を整えている。 ガパオライスに葉物野菜(はものやさい)を添えている様子。

葉山さん: (写真は)ものすごくこだわってると思います。 お客さんが見てインパクトがあるものを撮るように、 写真の見せ方がいちばん大変かなと思います。

映像説明: 白い柄模様(がらもよう)がある赤い布地の上。シイタケが入ったつみれやゴボウのささがきのようなものが入った汁物、左横の白い茶碗にごはん、奥の白い皿にキュウリなどの漬物が盛られていて、手前には箸置きに箸が置かれ、右奥には3個の乾燥シイタケが添えられている写真。(写真提供 杉本商店)

ナレーション: 写真のクオリティーにこだわるのには、インスタグラムならではの理由がある。

映像説明: インスタグラム画面のぼかし画像を背景に、スマートフォン画面にインスタグラムのSHIITAKE_JAPAN(シイタケ ジャパン)のページが映し出されている。シイタケを使ったハンバーガーの写真が載せられ、下にスクロールすると英語の投稿文、投稿した年月日が表示されたシイタケを使った、さまざまな料理の写真が表示される。

ナレーション: インスタグラムは、よく見られている投稿ほど、さらに多くの人に表示されるようになる。

映像説明: ぼかし加工が施された、さまざまな料理の画像を背景に、スマートフォンを手に持った赤い人のイラストを囲むように、白いコック帽をかぶりスマートフォンを手に持った4人の青いシェフのイラストが表示され、画面全体に白いコック帽をかぶりスマートフォンを手に持った14人の緑(みどり)シェフのイラストが表示される。

ナレーション: また、一流シェフ同士はフォローでつながっていることが多いため、シイタケ料理の投稿を一気に多くのシェフに届けられるようになった。

映像説明: ブラインドが掛かった窓がある白い壁の部屋。白いテーブルに2台のノートパソコンが置かれている。杉本常務がノートパソコンに向かい、インスタグラムのおページのシイタケ料理など、さまざまな写真が載っている画面を見ながらタッチパッドに触れ、操作している。

ナレーション: 質の高い投稿を日々続けていることで、関心のあるターゲットを呼びこむサイクルができたのだ。

映像説明: 木目調の壁の部屋。杉本常務が手ぶりを交えながらインタビューに答える。

杉本常務: お友達のシェフがフォローしてるスギモトシイタケがあると。で、それが、あの、フォローする価値のある、えー、プロフィールになってればですね、フォローしてもらえるわけですよ。 で、こういうのはこう、芋づる式に、こうやっていけるので、普段のeメールでは、もう絶対たどり着けないようなシェフに、えー、アプローチすることができるんですね。

映像説明: スマートフォンを持つ手元。ぼかし加工が施された画面には、円の中にプロフィール画像とその横に文字などが表示されている。親指を動かし、画面を下にスクロールする。 木目調の壁の部屋。杉本常務がスマートフォンを両手で持ち、英文でやり取りをしている画面を見ている。

ナレーション: こうして増えていったフォロワー。ときには、直接ショートメッセージが届き、チャットで商談が始まることもあるという。

映像説明: 木目調の壁の部屋。杉本常務がスマートフォンを手に持ち、インスタグラムのshiitake_japan(シイタケ ジャパン)のページの「投稿 695」、「フォロワー 869」、「フォロー中 221」などと表示されている画面をカメラに向かって見せる。

ナレーション: 一流シェフのフォロワーが多いことを高く評価するのは、

映像説明: 壁棚にいくつもの写真立てや招き猫の置物などが並べられた部屋。黒いシャツを着て眼鏡をかけた男性が話をしている。(Zoomのビデオ通話)

テロップ: The Wasabi Company ジョン・オールド CEO

ナレーション: ことし、欧州の代理店として契約を交わしたオールドさん。

映像説明: 壁棚にいくつもの写真立てや招き猫の置物などが並べられた部屋。オールドCEOがインタビューに答える。(Zoomのビデオ通話) インスタグラム画面のぼかし画像を背景に、スマートフォン画面にインスタグラムのshiitake_japan(シイタケ ジャパン)のページが映し出されている。プロフィールの英文の下に「フォローする」、「メッセージ」、「メール」などのボタン、シイタケを使った料理などの数枚の写真が載っている。 茶色い布地の上に白いレースが敷かれたテーブルに白いだ円形の皿にガパオライスが盛りつけられ、木製の器にレモンと葉物野菜(はものやさい)が盛られ、そばにスプーンが置かれている写真が拡大される。編まれた茶色いランチョンマットの上に置かれたベージュ色の丸皿(まるざら)にガパオライスが盛りつけられ、木製のスプーンが添えられている写真に切り替わる。 ほだ木(ほだぎ)に肉厚のしいたけ2本が生えている写真。 ほだ場で赤紫の作業服を着て眼鏡をかけマスクをつけた女性が、ほだ木(ほだぎ)に生えたしいたけをもぎ取り、手に持った黄色いカゴに入れている。 インスタグラム画面のぼかし画像を背景に、スマートフォン画面にインスタグラムのSHIITAKE_JAPAN(シイタケ ジャパン)のページが映し出されている。白い丸皿(まるざら)にシイタケを使ったがんもどきのような料理にとろみのあるあんがかかっている写真があるページを下にスクロールすると英語の投稿文、投稿した年月日が表示され、「九州発 椎茸」とパッケージに書かれた商品の写真やシイタケを使った、さまざまな料理の写真が次々と表示される。

オールドCEO・英語: 杉本さんは、私が知るなかで最もプロフェッショナルな仕事をしています。 一流シェフのインスタグラムのフォロワーは投稿を見て、はじめて その干しシイタケが森林で栽培されたものだと知り、新しいシイタケ料理にも関心を持ちます。 一流シェフにフォローされると、インスタグラムはとても効果的な情報発信の場となります。

映像説明: 展示会場の杉本商店のブースの前。通路を挟んだ向こう側に「NIIGATA」と書かれた看板を掲げたブースと通路を行き交う来場客が見える。杉本常務が英語の説明文や「Video」の文字とQRコードが書かれているパンフレットを持ち、スマートフォンをかざしている。 スマートフォンの画面にグレーの服を着てひげを生やした男性と黒い服を着た男性が小さな白い紙コップとスプーンを手に持ち、手ぶりを交えながら話をしている様子が映し出されている。 ブラインドが掛かった窓がある白い壁の部屋。白いテーブルに2台のノートパソコンが置かれている。杉本常務がノートパソコンに向かい、インスタグラムのページのさまざまなシイタケ料理の写真が載っている画面を見ながらタッチパッドに触れ、操作している。 木目調の壁の部屋。杉本常務がスマートフォンを両手で持ち、操作している。

ナレーション: さまざまなデジタルツールを駆使して、挑戦を続ける杉本さん。思ったようにいかなければ、違う方法を試せばいいだけと、事も無げに話す。

映像説明: 木目調の壁の部屋。杉本常務がインタビューに答える。 ブラインドが掛かった窓がある白い壁の部屋。白いテーブルに2台のノートパソコンが置かれている。杉本常務がスマートフォンを操作し、インスタグラムのけんちん汁の投稿写真をカメラに向かって見せる。 展示会場の杉本商店のブース。杉本常務がシイタケやシイタケ料理の写真などが掲載されたパネルを指で示し、話をしている。 木目調の壁の部屋。杉本常務が話を続ける。

杉本常務: 失敗の量は桁違いですよね。 ただ自分のね、黒歴史じゃないんですけど、 あのときはいいと思ってやったんだけど、間違いが、もういっぱいあるじゃないかとか、 絶対変えたほうがいいよねって、やっぱ思うわけですよね。 で、その繰り返しです。

映像説明: スタジオ。画面左側には江連(えづれ)キャスターが写り、右側にはモニターが設置されている。モニターには、木目調のテーブルの上に置かれた水色の化粧箱に入ったクリーム色のケースに並んだ色とりどりのクレヨンの中から、 紫色やピンク色、深緑色(ふかみどりいろ)のクレヨンを手に取るあおいくんと田中さんの手元の映像、展示会場で杉本常務が紺色の服を着た男性が持っているパンフレットに書かれたQRコードにスマートフォンをかざし、操作しながら話をしている映像、ノートパソコン画面に映し出されたオレンジのランチョンマットの上に置かれた黒い椀に盛られたけんちん汁、白い茶碗に盛られた白いごはん、白いだ円形の皿に盛られたキュウリなどの漬物が並べられた写真などの映像が映し出されている。江連(えづれ)キャスターが話をする。

江連(えづれ)キャスター: 製品の魅力と、その背景にある情報を、いかに広く知ってもらえるか。そのためには、諦めずに、トライアンドエラーを積み重ねていくことが大切なのだと改めて感じました。

映像説明: 薄い黄緑色(きみどりいろ)を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。緑(みどり)を基調とした、中が空洞になった地球儀が回転している。

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