ベトナム農業に商機あり! “安心・安全”のニーズが拡大
2018年10月25日
「世界は今」のアクセシビリティ対応について
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個人所得が増加し、健康志向が高まるベトナムの消費者に、有機野菜、低農薬野菜などの人気が広がっている。生産情報を見える化するトレーサビリティーへの取り組みもあって、そうした野菜を扱う都市部のスーパーは売り上げを伸ばす。現地にはすでに、自家製農薬や肥料による野菜作りで評判の日本人も。こうした農業の“安心・安全”、さらに、生産性・付加価値向上へのニーズに応えようと、日本の関連資機材メーカーのアプローチも始まっている。ベトナムの農業に商機を見出す日本企業の取り組みを取材した。
(10分09秒)
テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。
映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 世界地図から飛び出した、中が空洞になった地球儀が、回転しながら拡大表示される。 さらに世界のさまざまな都市の画像が周囲を取り巻きタイトルが現れる。 「世界は今ジェトログローバルアイ」
映像説明: スタジオ。 地球儀と都市の画像をバックに、女性キャスターが入ってくる。 白いブラウスに赤いスカート。
テロップ: 宮瀬 茉祐子(みやせ まゆこ)
宮瀬キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。 経済発展が著しいベトナムに、日本企業の進出が加速しています。 そのひとつに農業分野もあります。 安心・安全な野菜が求められるなか、日本の農業技術や関連商品が注目されています。 そこに商機を見出す日本企業の動きを取材しました。
テロップ: ベトナム農業に商機あり! ‐“安心・安全”のニーズが拡大‐
映像説明: 大きな木が植えられた中央分離帯を挟んで2車線の道路が真っすぐに伸びる。バスや車とともに多くのバイクが走行している。 画面左下に東南アジアの地図。中国の南、インドシナ半島の東部にベトナムが緑で示されている。首都ハノイは北部に位置する。ベトナムの西側には、ラオス、カンボジア、タイがある。 交通量の多い交差点。大型バスやタクシー、バイクが行き交う。 並び建つ白い高層マンション。その足元には緑地が整備されている。
ナレーション: 経済発展が著しいベトナムの首都、ハノイ。 個人所得の増加に伴い、ベトナム人の消費傾向にも変化がみられる。
映像説明: 木箱に入った土(つち)つきのにんじん。 たまねぎの入った木箱。 まるまるとしたキャベツが数個、盛られている。緑が鮮やかで、巻きがしっかりとしている。 濃い緑の皮のカボスが、何段にも積まれている。
ナレーション: 食の安全や健康への関心が高まるベトナムでは、有機の食品などの消費が、年々、増加しているのだ。
映像説明: 瓶詰めの加工食品や調味料が並ぶ店内。赤いTシャツを着た女性がインタビューに答える。
買い物客の女性・ベトナム語: 健康に良いので 安心して食べられる。
映像説明: ロングヘアを後ろで1つに束ねた若い女性がインタビューに答える。
買い物客の女性・ベトナム語: 特に子どものために良いので買っている。
映像説明: ガラス張りの店の外観。入口の上に緑の看板があり、白い太文字でベトナム語で「ソイ・ビエン」と書かれている。 店内。レジスターの後ろの壁には、産地を表すような地図や、産地から走ってくるようなトラック、男性が女性に魚を手渡すイラストなどが描かれている。 レジスターからからいろいろな商品が置かれた棚へ見回すような映像。店内の木箱や棚に瓶詰の商品やいろいろな野菜などが置かれている。
テロップ ソイ・ビエン SOI BIEN
ナレーション: 減農薬や有機の野菜を、栽培から販売まで一貫して手掛けるスーパー、ソイ・ビエン。 近年急成長しており、ハノイにおよそ20の販売店を構えている。
映像説明: 野菜と果物が並ぶ棚。中段、上段には、ビニールに入った数種類の葉もの野菜、下段にはニンニクや瓜、パイナップルなどが置かれている。 葉もの野菜が入ったビニールに、アルファベットで「VietGAP(ベトギャップ)」と印刷されている。
ナレーション: 野菜の生産は、農産物の安全性を保証するための認証制度、Viet GAP(べとぎゃっぷ)の基準を満たす会社に委託。残留農薬の検査が徹底されている。
映像説明: 店内に飾られた写真ポスター。胸元にベトナム語で「ソイ・ビエン」とプリントされた緑のポロシャツを着た若い男性が、収穫したトマトが入ったかごを見せるように持っている。隣には頭にバンダナを巻いて、グレーのシャツを着た男性が写っている。 その写真の隣には、同じ緑のポロシャツを着た若者たちの写真。ほかにも、枝葉のついたかんきつ類の写真や、たわわに実ったぶどう棚の写真、真っ赤なリンゴの写真が飾られている。
ナレーション: また、栽培方法や産地の情報を公開することで、食の安全の透明性を高めている。
映像説明: 青果売り場で、胸元にベトナム語で「ソイ・ビエン」とプリントされた緑のポロシャツを着た若い女性がインタビューに答える。
テロップ: ソイ・ビエン 店長
ソイ・ビエン店長・ベトナム語: 消費者は近年、健康に良いため、無農薬やオーガニックの野菜を買う傾向にある。 私たちはオーガニック食品を、より多くの家庭に提供したい。 今はハノイのみだが、今後は全国に展開する予定だ。
映像説明: 空撮の映像。池に挟まれて建つ、大小2棟の平屋の建物。 2つの建物のあいだにはサイロが建っている。(映像提供:DELCO FARM(デルコ・ファーム)) 屋内。帽子に作業服を着た男性が、制御盤の小型モニターに触れる。 タッチすると画面が切り替わり、メニューが表示される。 パソコン画面に表示された、農場の管理画面。 ニワトリの飼育場の様子が、モニターに映っている。
テロップ: デルコ・ファーム DELCO FARM
ナレーション: 食の安心・安全を支えるもうひとつの柱が、農業(のうぎょう)のIT(あいてぃー)化だ。
映像説明: 手前から奥に続くニワトリの飼育場。作業服を着た男性が通路を歩いてくる。両側にケージが積まれ、多くのニワトリが顔を出している。ケージに取りつけられた青い大きな装置が、ゆっくりと奥に移動していく。 装置には、それぞれのケージの高さに合ったボックスがついており、ローラーで進む。 マスクを着けた作業員が、ボックスをのぞいて中を確認している。
ナレーション: この農場では、温度や水やりといった生産のすべてをシステムで自動管理。
映像説明: 葉っぱの上に置かれたツルつきのメロン。表面には網目がくっきりと浮かび上がっている。 3段に積まれたデルコ・ファーム社の段ボール。英語で「FOOD SAFETY」と書かれている。 クリスマスツリーが飾られた部屋に、持ち手つきのメロンの箱が並ぶ。 机に並んだメロンの箱と卓上カレンダー。箱には、ビニールハウスで育つメロンと、切り分けたメロンの写真、QRコードが印刷されている。カレンダーには、梅の花の下で踊る獅子舞のイラストが描かれて(えがかれて)いる。 メロンの果肉をアップで撮った写真と、切り分けてトレーにパックされたメロンの写真。パックにもQRコードのシールが貼られている。
ナレーション: 販売する野菜や果物にはQRコードをつけ、種まきから収穫までの過程を公開するなど、トレーサビリティーの取り組みも進めている。
映像説明: 柱が何本も立つ大型のビニールハウスの中。天井には黒い遮光ネット。一面に設置された棚の上で、青々とした苗が育てられている。 棚の上に設置された筒には、苗を入れるための丸い穴があいている。筒の穴からは葉が伸びている。
ナレーション: 消費者は、農作物の生産プロセスや品質が、ひと目でわかり、農家は食の安心、安全を発信しやすくなる。
映像説明: 緑の中に点在する家々。高層の建物は数棟(すうとう)ほど。 画面左下に、中国の南に位置するインドシナ半島の地図。半島の東側にベトナムがあり、西にラオス、カンボジア、タイがある。ベトナムの中南部(ちゅうなんぶ)に位置するバンメトート。
ナレーション: 食の安全志向が高まるなか、化学薬品を使わない野菜の生産にこだわる、日本人の企業もある。
映像説明: 薄い布で覆われた作業場にベトナム語で「ニコニコヤサイ」と書かれた横断幕。笑顔をデザインしたロゴと、野菜や生産者の写真がプリントされている。 一面の畑に、竹を組んで囲った通路が伸びる。畑の向こうには、赤い屋根の建物とビニールハウスが建っている。
テロップ: ニコニコヤサイ NICONICO YASAI
ナレーション: 2011年に設立されたニコニコヤサイだ。 ベトナム国内の4ヵ所の直営農場で、年間およそ50種類の野菜を育てている。
映像説明: 堆肥の山の横でシャベルを手にした男女の写真。長袖に長ズボン、長靴を履き、マスクを着けている。 こんもりと盛られた堆肥がシートで覆われている。 ビニールハウス内の棚に並んだ容器。黒や茶色っぽい液体が入れられ、底に沈殿物が溜まっている。
テロップ: 自家製堆肥
ナレーション: 堆肥も農薬もゼロから手作り。 ピーナッツ殻(がら)などを発酵させて作った肥料や、ニンニクなどから作る自然由来の農薬を使用している。
映像説明: 写真。黒板にチョークで書かれた野菜や果物のイラストと文字。英語で「ZUZU PRIMER」「Organic market」などと書かれ、開催日時(にちじ)が記されている。日本語で「採れたてのオーガニック野菜直売会」とも書かれていて、ニコニコヤサイの笑顔のロゴも添えてある。 売り場に立つ、ニコニコヤサイのロゴ入りポロシャツを着た男性。竹製のざるにキャベツやトマト、枝豆などの野菜が並べられている。 三輪乗用車の横に陳列された野菜。竹製のざるに、にんじんやかぼちゃ、バナナなどが並べられている。ロゴ入りの緑の三角旗と、英語で「ZUZU OPEN」と書かれた丸い札(ふだ)が吊るされている。
ナレーション: ハノイとホーチミンの直売所(ちょくばいじょ)で販売される野菜は、「安心・安全でおいしい」と、Facebookや口コミで人気に。
映像説明: 作業場で椅子に腰かけた2人の男性が葉もの野菜の不要な葉を取り、出荷の準備をしている。
ナレーション: 有機野菜へのニーズが高まる一方で、認証制度は、まだ十分に浸透しているとは言えない。
映像説明: 畑でインタビューに答える、Tシャツ姿の日本人男性。 青いコンテナに入れられたチンゲン菜やなす、いんげん、トマト、にがうりなどの野菜。 作業場で、台に広げた大豆から男性たちが出来の良くないものを取り除いている。 畑で塩川社長のインタビューが続く。
テロップ: ニコニコヤサイ 塩川 実(しおかわ みのる) 社長
塩川社長: 有機認証のマークがあったとしても信頼しないみたいなことが、逆にベトナムの認証制度が始まったときに起こりかねないなとは思っているので。 真面目にやっている子たちが、ちゃんと生きていけるような、消費者のチョイスであったりとか、かたちになってほしいなとは思います。
映像説明: 畑で、大人の背丈ほどに伸びたツルの前に塩川社長らが立っている。女性がベトナム人男性作業員にスマートフォンを向け、写真を撮る。 ハサミを片手に、ツルの根元をチェックする塩川社長。
ナレーション: また、ベトナムで事業を継続するには、時間をかけ、地元との密接な関係を作ることが重要だ。
映像説明: 写真。室内で、ブルーのシャツを着た男性の周りに数人の見学者が集まっている。 皆、男性の話に耳を傾けている様子。 作業場に積まれた野菜のコンテナ。見学者が野菜の写真を撮ったりしている様子。 畑に集まって話を聞く見学者たち。畝に設置された防虫ネットの中に、緑の葉が育っている。
テロップ: ニコニコヤサイ農場見学会
ナレーション: 設立から7年、直営販売や農場見学を通して、地元農家とも消費者とも信頼関係を築いてきた。 今では、顧客もベトナム人が7割を超え、地元での認知も広がった。
映像説明: 畑を背に、話を続ける塩川社長。
テロップ: ニコニコヤサイ 塩川 実(しおかわ みのる) 社長
塩川社長: ベトナムの、ここで作っているんだから、欧米の人や日本人しか食べないっていうと、それは広まったことにならないと。ベトナムで作って、ベトナムの人が食べるようになって、(初めて)有機農業が広まったと言えると思うんで。
映像説明: 植物のツルに囲まれた畑の一角で、塩川社長がベトナム人男性と笑顔で話をしている。
ナレーション: 安心・安全な野菜の人気は、一過性のブームではなく、本格的な広がりの兆しを見せている。
映像説明: 広々としたホール。壁に沿ってテーブルが並んでいる。ほとんどの座席がビジネスマンで埋まっている。 別の一角では、数十人が書類に目を落としている。
テロップ: 2018年9月12日 ベトナム農業ビジネス商談会 主催:ジェトロ
ナレーション: そうしたなか、ハノイでおこなわれた農業関連企業の商談会では、日本企業13社に対し、ベトナム企業はその6倍、およそ80社が集まった。 日本企業に対する注目の高さがうかがえる。
映像説明: 商談ブースで説明を聞く2人の若い男性。パンフレットを手にしている。 向かい側にはブルーのシャツの男性と、黄色(きいろ)のシャツの男性が座っている。テーブルには名刺やパンフレットとともに、トレーに入った乾燥フルーツや野菜が置かれている。
テロップ: 大紀(たいき)産業
ナレーション: 有機野菜を加工し、販売するこのベトナム企業。 岡山県の食品乾燥機メーカー、大紀(たいき)産業に関心を寄せる。
映像説明: 大紀(たいき)産業の商談ブースの脇の方に置かれた調節ボタンつきの装置。扉の中にトレーを4段入れることができる。 ブルーのシャツの男性がタブレットで画像を見せて説明する。
テロップ: 食品乾燥機
ナレーション: 果物や野菜を乾燥させ、ドライフルーツなどを作る6次産業向けの加工機器を製造する企業だ。
映像説明: 大紀(たいき)産業の商談ブース。横のテーブルのではスーツを着た男性と白いシャツを着た男性が、参加者に応対している。 テーブルの上のトレーには、乾燥させたオレンジ、メロン、キウイ、なす、にがうりなどが並べられている。 ロングヘアの女性参加者が、食品乾燥機を指さしながら話す。向かいに座るスーツを着た男性と白いシャツを着た男性がにこやかにうなずく。
ナレーション: ベトナムでは近年、農産物の加工工場が増加しているという。 加工することで輸出価値を上げ、豊作による価格の下落を防ぐことができるのだ。
映像説明: 大紀(たいき)産業の商談ブースのテーブルにパンフレットを広げ、2人の若い男性が真剣な表情で話を聞く。ストライプのシャツに黒いジャケットを着た男性がうなずく。 別の場面。大紀(たいき)産業のブースで、ブルーのシャツの男性が、隣に座る男性に話しかける。 参加者の若い男性2人に、タブレットで画像を示しながら説明を続ける。
ナレーション: この企業は、中国や韓国の製品に比べると価格は高いが、丁寧なメンテナンスサービスや耐久性に日本製の魅力を感じている。
映像説明: 大紀(たいき)産業のブースで、ブルーのシャツを着た男性がインタビューに答える。
テロップ: 大紀(たいき)産業 安原 宗一郎 社長
安原社長: われわれの、乾燥機のニーズが高いっていうのが改めて感じました。 価格面で、やっぱりどうしても高いっていうこともあるんで、このベトナムでの現地生産っていうのを視野に入れて、これから販売活動と、あと生産体制も整えていきたいと思ってます。
映像説明: 別の商談ブースで説明をしている黒いジャケットを着て眼鏡をかけた男性。隣には眼鏡をかけた女性が座っている。 テーブルの上には、小さな穴がたくさんあいたプラスチック製のトレー。メガネをかけた女性がトレーを指しながら、正面に座る参加者の男性2人に話をしている。
テロップ: 東海化成
ナレーション: こちらの企業にも、多くのベトナム企業が関心を寄せた。
映像説明: なだらかな山を背に、2階建ての建物。2階部分には、二葉をモチーフにした黄緑色(きみどりいろ)のロゴと、社名の「(株)東海化成」の文字が掲げられている。 工場では大型機械が稼働し、黒いプラスチックポットが連結した形で押し出されている。 エプロンをした女性従業員が、成型されたポットから余分な部分をはぎ取っている。
テロップ: 岐阜県 美濃市
テロップ: 東海化成
ナレーション: 50年にわたりプラスチック製農業資材の製造販売をおこなう東海化成。 業界ではナンバーワンのシェアを誇る。 主力商品の育苗トレーをベトナム向けに開発。
映像説明: 商談会会場の様子。東海化成の商談ブースで黒いジャケットを着て、眼鏡をかけた男性が、透明プラスチック製の育苗トレーに触れながら、眼鏡をかけた女性と話している。
ナレーション: 2017年に現地法人を設立し、進出に踏み切った。
映像説明: オフィスでインタビューに答えるショートカットの女性。後ろの棚には、黄色いプラスチックポットのマスコットキャラクターや、英語版の商品カタログが飾られている。 工場では、成型されたポットが一定数ずつ機械で切り離されていく。機械の脇で、エプロンをした女性従業員がポットの出来ばえを確認している。 オフィスで話を続けるショートカットの女性。
テロップ: 東海化成 景山 多美 常務
景山常務: 既存の、弊社が日本で販売している製品を持っていくというわけではなくて、ベトナム独特の農業(のうぎょう)手法に合った商品を開発したほうが、うんとベトナム農業(のうぎょう)にも貢献できるだろうということを、ホントに現場に行く中でつかんだことかなと思っています。
映像説明: 商談会場の様子。東海化成のブースで、グレーのシャツを着た男性が手帳を開いて話をしている。 手振りを交えながら商品の説明をする黒いジャケットを着て眼鏡をかけた男性。 テーブルの上には、ベトナム語で書かれた連結ポットやプラスチック製のトレーのチラシが数種類、並んでいる。隅に実際の製品のサンプルが積まれている。
ナレーション: ベトナム各地の農家をめぐり、現地のニーズを調査してきた東海化成。 20回以上の試作を重ね、2年をかけ、ベトナム向けの商品を開発した。 そのサンプルをひっさげて、本格的に販売網の開拓をおこなう。
映像説明: 黒いジャケットの男性が、自社の透明プラスチック製の育苗トレーと、他社の黄色い発泡スチロール製のトレーを並べて説明している。
テロップ: 東海化成 海外事業部 青木 寿一(あおき じゅいち) 課長
青木課長: これはね、まずね、(他社製は)洗っても汚れが落ちない。きれいに落ちないんですけど、これ(自社製)は ね、洗ったらきれいに汚れが落ちるので、(苗が)病気にまずなりにくいっていうのが、ひとつですね。
映像説明: 乱雑に積み上げられた、発泡スチロール製の育苗トレーの写真。 棚に、汚れた発泡スチロール製の育苗トレーが積まれている。小さな芽は伸びているものの、葉がしっかり開いているものと、か細いものが混在している。 側面が大きく裂けた黒いポット。ポットの上半分にテープが何重にも巻かれているが、下半分は裂け目が開いたままの状態。 別のポットの写真。大きく裂けたポットの中には、植物の根がびっしりと詰まり、裂け目から数本に根が飛び出している。
テロップ: 育苗トレー
ナレーション: ベトナムで広く使われているのは、汚れの落ちにくい発泡スチロールの育苗トレー。 菌が繁殖したまま、このトレーを何度も使いまわすため、苗が病気になりやすい。 また、根が発泡スチロールにひっかかって切れやすく、作物の成長を阻害してしまう。 これらが原因で、農薬を大量に散布しなければならないのだという。
映像説明: ブースで青木課長が、プラスチック製の育苗トレーの説明を続ける。 向かいで耳を傾ける黒地に白い水玉のシャツを着た男性と白いワイシャツを着た男性。青木課長が自社製品を手に取りながら話す。
青木課長: 病気になるリスクがすごく減ったので、農家さんには非常に喜ばれてる。 これ(他社製)は ね、だいたいまあ2年ぐらいで使えなくなっちゃうんですけど、これ(自社製)は3年から5年ね、使えるので、コスト的にね、非常に良くなる。
映像説明: テーブルに置かれたベトナム語で書かれたチラシ。プラスチック製の育苗トレーを使うメリットが、写真つきでまとめてある。白いワイシャツの男性がプラスチック製の育苗トレーに触れながら話をしている。
ナレーション: 減農薬と耐久性を強くアピールしたことが、ベトナム企業にも響いたようだ。
映像説明: 商談会に参加した現地の男性が、会場内ででインタビューに答える。
テロップ: ベトナム企業の参加者
ベトナム企業の男性・ベトナム語: 今使っているイスラエル製より多くのメリットがありそうだ。 この製品は長持ちし、作物が病気にならないところが良い。
映像説明: 東海化成の商談ブース。説明を聞いていた2人の男性が立ち上がる。青木課長も立ち上がり、黒地に白の水玉のシャツを着た男性と握手を交わす。
ナレーション: 販売ルートの拡大が期待できそうだ。
黒地に白の水玉のシャツを着た男性・英語: Thank you.
青木課長・英語: Thank you.
映像説明: ニコニコヤサイの畑。 ベトナム人男性が実った野菜に手を添え、生育状態を確かめている。 畑の中の通路で、ベトナム人男性と塩川社長が話をする。
ナレーション: ベトナムで農業分野の市場開拓に挑む日本企業。 技術力はもちろんだが、地域ごとのニーズの把握や、生産・販売方法の確立が成否を分けると言えそうだ。
映像説明: 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 中が空洞になった地球儀が回転している。
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