お知らせ・記者発表
中国・上海で開催される「第4回中国国際輸入博覧会」に計128社・団体が出品
2021年10月26日
3つの分野にジャパン・パビリオンを設置して日本企業による中国市場における販路開拓を支援
日本貿易振興機構(ジェトロ)は、「第4回 中国国際輸入博覧会(CIIE)」(開催地:中国・上海市、会期:11月5日(金曜)から10日(水曜))おいて3つの分野(農水産物・食品、医療機器・医薬保健、服飾・日用消費品)のエリアにジャパン・パビリオンを設置します。本博覧会へのジェトロによるジャパン・パビリオンの設置は4年連続になります。昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえてオンラインやデジタル技術も活用しながら、日本企業による中国市場での販路開拓を支援します。
農水産物・食品分野では89社・団体が出展して、隣接しているJapan Mallブース食品スペースと連携し、ジェトロ食品ホール全体として一体感のあるデザインを採用しています。櫓、暖簾や提灯を各所に設置することで「和」のイメージをより強調した空間を作り、来場バイヤーへの訴求効果を高めています。
医療機器・医薬保健分野では39社・団体が出展して、世界有数の「健康長寿社会」を支える我が国の健康・医療・介護関連の製品・サービスを一体的に紹介して日本の強みをアピールします。
Japan Mallブースでは「食品館」および「ライフスタイル館」の出展面積を昨年度比約170%に拡大し約1,000品目を出品、より多くの商品の販売促進、商談機会の創出を見込んでいます。オンラインとオフラインを連動させた出展形態を取り、出品物に付加されるQRコードをスキャンすることで、来場者はその場で出品物の購入が可能になり、B2C向けの販売促進も図ります。また、中国の著名インフルエンサーを活用したオンラインでの商品紹介などを行います。
ジャパン・パビリオン概要
農水産物・食品分野
- 出品者数:
- 89社・団体
- 出品対象:
- 水産物、コメ、飲料、酒類、加工食品など
- 参加規模:
- 1,300㎡
- 出展場所:
- Hall 1.2(「食品・農産物」展示エリア)
主な特徴・見どころ
- 水産物、コメ、飲料、酒類、加工食品などの中国向け主要輸出品目を中心に、89社・団体が出品します。ジェトロが今年度海外で実施する農林水産物・食品分野のジャパン・パビリオンとして最大級の規模です。
- 新型コロナウイルスによる渡航制限を踏まえ、従来型のリアルでの参加に加え、オンラインでの参加も出来るようにジャパン・パビリオンを設計します。具体的には以下のとおりです。
- 従来型の壁で仕切られた「1社小間」形式を取り止め、オープンで開放的なレイアウトに設計します。また、来場バイヤーが目当ての商品を探しやすいように、出品者を品目カテゴリ(水産物・水産加工品、コメ・コメ加工品、飲料、酒類、菓子類、調味料類、その他加工食品)でエリア分けして配置します。
- 各エリア内の展示棚には、事前に輸送した出品者の商品サンプルを陳列し、来場バイヤーへの訴求効果を高めます。また、各展示棚の横に配置するタブレット端末は常時日本企業と接続されます。オンライン参加の場合には、出品者はタブレットを通じてバイヤーへの呼びかけをしたり、自社の商品をPRしたりすることができます。
- SNSを活用した連絡先交換システムを新たに開発したことにより、担当者が別商談などで不在の場合でも、簡便に連絡先を交換することが可能となりました。またエリア内に複数配置する日本語・中国語バイリンガルのアシスタントがバイヤーと随時コンタクトし、商談に繋げます。従来の展示会で発生しがちだった「バイヤーが商品に興味を持ちつつも、商談の順番を待ちきれずに帰ってしまう」といった機会損失を回避することもできます。
- パビリオン内に調理デモコーナーを設置します。現地の高級和食レストランの料理長やラーメン店の日本人シェフに依頼し、出品者の商品を用いたレシピを開発。会場での調理の様子をSNSでライブ配信したり、出来上がった料理を来場バイヤーに広く提供したりします。
医療機器・医薬保健分野
- 出品者数:
- 39社・団体
- 出品対象:
- 医療機器、福祉機器・用品、防疫関連製品、健康機器、健康食品、美容製品等
- 参加規模:
- 600㎡
- 出展場所:
- Hall 7.1(「医療機器・医薬保健」エリア)
主な特徴・見どころ
- 中国では2020年に総人口に占める65歳以上の人口の割合が13.5%に達し、まもなく「高齢社会」(国連が定義。同割合が14%超の社会)を迎えようとしています。一方、WTOの発表によると、2019年時点の中国の健康寿命年齢は68.53歳(42位)に留まっており、世界一の日本の74.09歳に比べて未だ差がある状況です。中国政府は高齢化に加えて所得向上などに伴う生活習慣病の抑制などを目的に2016年には「健康中国2030」を発表。更に2019年にはその取り組みを具体化すべく「健康中国実施行動意見」を打ち出し、国民の生活習慣の改善や健康意識の向上に取り組んでいます。ジェトロでは本博覧会において、世界有数の「健康長寿社会」を支える我が国の健康・医療・介護関連の製品・サービスを紹介します。
- また、世界的な新型コロナウイルスの拡大を受けて、特に医療や介護施設等においては衛生対策の徹底が求められています。こうした施設で利用される高性能な除菌・消臭関連製品も紹介します。
- 個別分野の見どころは以下の通りです。
- 健康分野:株式会社TAOS研究所(寝相モニタリングシステム)、株式会社リキッド・デザイン・システムズ(ベビーセンサー)、株式会社ベネクス(リカバリーウェア)
- 医療分野:PIA株式会社(心臓シミュレーションプログラム)、株式会社コバヤシ(抗がん薬投与用輸液セット)
- 介護分野:オージー技研株式会社(介護浴槽)、TANOTECH株式会社(認知症予防システム)、大佳株式会社(移乗介助ロボット)、株式会社イノアックリビング(褥瘡防止マット)
- 除菌・消臭関連分野:日機装株式会社(深紫外線LED技術空間除菌消臭装置)、三協エアテック株式会社(高度清浄加湿装置)、アンデス電気株式会社(空気清浄機)、ユニベール株式会社(抗ウイルス・抗菌壁紙)
- 新型コロナウイルスによる渡航制限の影響により、一部企業は現地での出展が出来ないことからオンラインブースを設定します。同ブースでは映像や電子カタログを用いてアシスタントが商品紹介を行い、SNSを通じて日本から参加の企業とオンライン通話やチャットを通じて商談が出来るようにしています。
Japan Mallブース
- 出品数:
- 合計約1,000品目(約170社の商品を出品)
- 出品品目:
- 酒類、酒器、加工食品、化粧品、キッチン用品、テーブルウェア、生活用品、雑貨等
- 参加規模:
- Japan Mall「食品館」500㎡、Japan Mall「ライフスタイル館」500㎡
- 出展場所:
- Hall 1.2(「食品・農産品」ホール)、Hall 5.1(「服飾・日用消費品」ホール)
主な特徴・見どころ
ジェトロがEC販路開拓・拡大を目的に、中国大手Eコマースのアリババや京東(JD.com)および中国IT大手のテンセントと連携し実施するJapan Mall事業の一環として2ブースを設置、今年は出展面積も昨年度比約170%に拡大します。
- オンラインとオフラインを連動させた出展形態
全ての出品物はJapan Mall事業を通じて中国主要ECで販売しており、出品物に貼付されたQRコードをスキャンすることで、来場者はその場で出品物を購入することが可能です。これにより、B2Bのビジネスマッチング機会の創出に加えて、来場者に向けて、B2Cの販売促進も図ります。 - 「和」(食品ブース)、「和モダン」(消費品ブース)のコンセプトに基づく展示と、1,000品目を超える出品物の試飲・試食・体験
- デジタル技術の活用
- 中国の著名インフルエンサーを活用したオンラインでの出品物PR
- 日本関係者、中国バイヤー・消費者向けの会場・ブース紹介、調理デモ等ステージイベントのライブ配信
「第4回 中国国際輸入博覧会」概要
※中国国際輸入博覧会
2017年5月に習近平中国国家主席が開催を発表した輸入に特化した総合見本市。2018年に第1回が開催され、以降、毎年同時期に開催されている。前回の第3回開催時には、約2,600社が出品、来場バイヤー数は約40万人に上った。
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- 農林水産物・食品分野
- ジェトロ農林水産・食品部 農林水産・食品事業推進課
Tel:03-3582-5546(担当:島川) - 医療機器・医薬保健分野
- ジェトロ市場開拓・展示事業部海外市場開拓課
Tel:03-3582-8351(担当:藤本) - Japan Mallブース
- ジェトロ デジタルマーケティング部 ECビジネス課 中国デスク
Tel:03-3582-5227(担当:匂坂)