お知らせ・記者発表
中国・上海で開催される「第3回 中国国際輸入博覧会」に計156社・団体が出品
2020年10月23日
デジタル技術を最大限に活用、出品企業・団体が日本にいながらにして商談機会を得られるジャパン・パビリオンを構成、ジェトロ初となるオンラインとオフラインを連動した新たな出展形態も実施
ジェトロは、「第3回 中国国際輸入博覧会(CIIE)」(開催地:中国・上海市、会期:11月5から10日まで)に、ジャパン・パビリオンを出展します。新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、3年連続出展となる今回は、最新のデジタル技術やオンライン商談ツールを最大限に活用、渡航制限がある中でも、出品企業各社が日本にいながらにして商談機会を得られる体制を構築します。
ジャパン・パビリオンは農林水産・食品分野(出品者:116社・団体)、医療機器・医薬保健分野(出品者:40社・団体)と、ジェトロが中国大手イーコマースのアリババや京東(JD.com)と連携し実施するJapan Mall事業の一環として「Japan Mall日本酒館」「Japan Mallライフスタイル館」(出品数:550品目)で構成、総計2,500平米の規模で来場バイヤーに日本産品・製品の特長を訴求、売り込みを図ります。
今までの展示会出展にはなかったデジタル化技術を駆使した出展形態として、Japan Mallブースではジェトロ初となるオンラインとオフラインが連動した新たな出展形態として、出品物に付加されるQRコードをスキャンすることで、来場者はその場で出品物の購入が可能となります。B2Bビジネスマッチング促進に加え、輸入博の来場者に対して、B2C向け日本製品・商品の販売促進も図ります。また、非接触型3Dディスプレイを活用した提案、ライブ配信による来場者との双方向コミュニケーション、中国の有名インフルエンサーを活用したオンラインでの商品紹介、最新のデジタル顔認証ツールを用いたブース来場者の数量・属性・嗜好等のデータ収集分析などを行います。
ジャパン・パビリオン概要
【農林水産物・食品分野】
- 出品者数
- : 116社・団体
- 出品対象
- : 水産物、コメ、飲料・アルコール類、菓子・スナック、調味料など
- 参加規模
- : 1,300平方メートル
- 出展場所
- : Hall 1.1(「食品・農産品」エリア)
主な特徴・見どころ
- コメ、水産物、アルコール飲料、加工食品などの中国向け主要輸出品目を中心に、116社・団体が出品します。ジェトロが海外で実施する農林水産物・食品分野のジャパン・パビリオンとして最大級の規模です。
- 新型コロナによる渡航制限の可能性を踏まえ、大部分の出品者が「現場アテンド無し」となることを前提にジャパン・パビリオンを設計します。具体的には次の通りです。
- 従来型の壁で仕切られた「1社小間」形式を取り止め、オープンで開放的なレイアウトに設計します。また、来場バイヤーが目当ての商品を探しやすいように、出品者を品目カテゴリ(水産物・水産加工品、酒類、飲料水、菓子類、米・米加工品、調味料類、その他加工食品)でエリア分けして配置します。
- 各エリア内の展示ショーケースには、事前に輸送した出品者の商品サンプルを一覧性をもって陳列し、来場バイヤーへの訴求効果を高めます。当該サンプルに関心を示したバイヤーは、手元にあるタブレット端末や自身のスマホを使い商品の詳細情報やスペックの検索、簡単に商談予約を行えます。エリア内に複数配置する日本語・中国語バイリンガルのアシスタントがバイヤーを随時フォロー、オンライン商談につなげます。従来の展示会で発生しがちだった「バイヤーが商品に興味を持ちつつも、商談の順番を待ちきれずに帰ってしまう」といったチャンスロスを回避することもできます。
- 日本にいる出品者とバイヤーとのオンライン商談は、パビリオン内に複数設置する個室(商談ブース)にて、プライバシーを確保した状態で落ち着いて実施できるよう設計します。
- 日本産米(コメ)を中心に日本産食品の特長を訴求するべく、パビリオン内に調理デモPRコーナーを設置します。現地で活躍する著名シェフに依頼し、出品者の商品を用いたレシピを開発。来場バイヤーに広く提供します。
【医療機器・医薬保健分野】
- 出品者数
- : 40社・団体
- 出品対象
- : 医療機器、健康機器、健康食品、美容製品、介護機器、医療サービス等
- 参加規模
- : 600平方メートル
- 出展場所
- : Hall 7.2(「医療機器・医薬保健」エリア)
主な特徴・見どころ
- 医療、介護、予防、健康促進など日本が競争力を有するヘルスケア産業を包括的にPRします。
- 「養老分野」(介護サービスや福祉機器・用品など)は中国における急速な高齢化によって中国政府として重視している分野でありニーズが高まっています。今回、同分野ではパラマウントベッド株式会社(スマートベッド)、オージー技研株式会社(入浴介助浴槽)、TANOTECH株式会社(認知症予防リハビリテーションシステム)、株式会社NeU(認知トレーニングシステム)などが出展します。
- コロナ禍で重要性の高まる「防疫分野」では、株式会社TCB(ウイルス不活性機能シート)、MOLZA 株式会社(マスク用抗菌紙)、ウライ株式会社(マイナスイオン空気清浄器)などが出展します。
- 渡航制限により、会場での対応が困難な企業もあることから、リアルでの出展に加えて、バーチャル展示・オンライン商談システムを活用、更にSNS等を活用して情報発信を行うことで、輸入博の現場以外でのPRや商談の機会を提供します。
【Japan Mallブース】
- 出品品目
- : 合計約550品目(約150社が出品)
- 出品対象
- : 酒類、酒器、加工食品、化粧品、キッチン用品、テーブルウェア、生活用品、雑貨等
- 参加規模
- : Japan Mall「日本酒館」300平方メートル、Japan Mall「ライフスタイル館」300平方メートル
- 出展場所
- : Hall 1.1(「食品・農産品」エリア)、Hall 6.1(「服飾・日用消費品」エリア)
主な特徴・見どころ
ジェトロがEC販路開拓・拡大を目的に中国大手イーコマースのアリババや京東(JD.com)と連携し実施するJapan Mall事業の一環として2ブースを設置します。
- ジェトロ初となるオンラインとオフラインが連動した新たな出展形態
これまでのジェトロによるブース出展とは異なり、全ての出品物はJapan Mall事業を通じて中国主要ECで販売しているため、出品物に付加されたQRコードをスキャンすることで、来場者はその場で出品物を購入することが可能です。これはジェトロ初となるオンラインとオフラインが連動した新たな出展形態であり、これによりB2Bビジネスマッチング促進に加えて、輸入博の来場者(第2回の実績では91万人、バイヤーと一般市民の割合が半々)に対して、B2C向け日本製品・商品の販売促進も図ります。 - LOFTや近鉄百貨店等の日系事業者と連携したインバウンド消費減少を補う新たな販路の開拓・拡大
- ジェトロが独自考案したコンセプトに基づく展示と、550品目を超える出品物の試飲・試食・体験
- これまでになかった展示会ブース出展のデジタル化
- 非接触型3Dディスプレイを用いた来場者の嗜好に合う日本酒の提案
- 日本の酒蔵と百貨店等からのライブ配信による来場者との双方向コミュニケーション
- 中国有名インフルエンサーを活用したオンラインでの出品物PR
- 日本関係者向けのジェトロ職員による会場・ブース紹介のライブ配信
- 最新デジタル顔認証ツールを用いたブース来場者の数量・属性・嗜好のデータ収集分析
各分野におけるジェトロ・パビリオンの出展を通じて、出品企業・団体の中国市場での販路拡大を支援し、中国の巨大消費市場への高品質・高付加価値で安全な日本産品・製品のさらなる展開を目指します。
「第3回 中国国際輸入博覧会」概要
- 名称
- 第3回 中国国際輸入博覧会
※英文名称:CIIE(China International Import Expo) - 会期
- : 2020年11月5日~10日
- 開催場所
- : 国家会展中心(中国・上海市)
- 主催
- : 中国商務部、上海市人民政府
- 出展分野
- 以下の7分野をホールに分けて展示
- ハイエンド・インテリジェント機器
- 消費者向け電子製品
- 自動車
- 服飾・日用消費品
- 食品・農産品
- 医療機器・医薬保健
- サービス貿易
- 主催者ウェブサイト
- 中国国际进口博览会(中国語)
China International Import Expo(英語)
- ※中国国際輸入博覧会
- 2017年5月に習近平中国国家主席が開催を発表した輸入に特化した総合見本市。2018年に第1回、2019年に第2回を開催。第2回開催時には、世界181カ国・地域から約3,800社が出品、来場バイヤー数は91万人に上った。
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- 農林水産物・食品分野
- ジェトロ農林水産・食品事業推進課 (担当:米川)
Tel:03-3582-5546 - 医療機器・医薬保健分野
- ジェトロ海外市場開拓課 (担当:藤本)
Tel:03-3582-8351 - Japan Mallブース
- ジェトロEC・流通ビジネス課 中国デスク (担当:南澤)
Tel:03-3582-5227