食品関連展示会「グッド・フード・マーカンタイル」がオレゴン州で開催、191社・団体が出展
(米国、日本)
サンフランシスコ発
2023年05月16日
グッド・フード財団(本部:カリフォルニア州サンフランシスコ)が主催するビジネス向けの展示会「グッド・フード・マーカンタイル」が4月22日、米国オレゴン州ポートランドで開催された。
展示会には191社・団体がブースを出展し、オレゴン州やワシントン州、カリフォルニア州などに所在する地元メーカーのほか、オレゴン州やアイダホ州、カナダのブリティッシュ・コロンビア州などの政府機関のブースもみられた。日系メーカーでは、マルヤナギ小倉屋(本社:神戸市)が出展し、5種類の蒸し豆商品などをブースへの訪問者にアピールした。同社は、「イート・モア・ビーンズ」というブランド名ですでに米国向けの販売を行っているが、同イベントへの参加は今回が初めてで、オレゴン州への販売を目的に出展したという。
一方、展示会の主な来場者は、小売業者をはじめとするビジネス関係者だった。主催者によると、326社が展示会に参加しており、その中には東海岸から参加したスーパーマーケットの購買担当者もみられた。同担当者は展示会について、取扱商品を探す上で、東海岸からでも行く価値があると述べた。
同展示会は、2015年にサンフランシスコで初めて開催され、現在はポートランドとニューヨークでも開催されている。2023年はニューヨークで6月24日、サンフランシスコで9月29日に開催される予定。
展示会前日にはグッド・フード財団による表彰セレモニーも開催
「グッド・フード・マーカンタイル」が開催された前日の4月21日には、同団体が誰もが食べたいと思うような食品を表彰する「グッド・フード・アワード・セレモニー」が行われた。同セレモニーは今回が13回目の開催で、これまではサンフランシスコで開催されてきたが、今回はポートランドに移動しての開催となった。ブラインドテイストで行われる味の審査だけでなく、持続可能な環境や社会への取り組みなども審査される。今回は全米からの約2,000のエントリーのうち、食品や飲料など18の部門で、計237社が受賞した。受賞した企業の多数は年間売上高が100万ドル未満の小規模会社だったほか、今回初めてアワードを受賞した企業が46%を占めた。
(石橋裕貴)
(米国、日本)
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