米CDC、中国・香港・マカオからの渡航者に新型コロナ検査義務、1月5日から
(米国、中国、香港、マカオ、カナダ、韓国)
ニューヨーク発
2023年01月04日
米国疾病予防管理センター(CDC)は12月28日、中国、香港、マカオ特別行政区から米国に向かう便に搭乗する2歳以上の全ての空路渡航者に対し、米国東部時間1月5日午前0時1分から、新型コロナウイルス感染検査の陰性結果の提示を義務付けると発表した。なお、出発から10日より前に陽性反応が出た渡航者は、回復証明書を陰性証明の代用とすることができる。
対象者は、国籍やワクチン接種の有無を問わず、上記の全ての空路渡航者とし、出発前2日間以内に受けた検査のみが認められる。また、中国発で第三国を経由する乗り継ぎ便で米国に入国する者や、中国から米国経由で乗り継ぎして他の目的地へ向かう者も対象となる。
中国からの直行便以外にも、中国から多数の渡航者が乗り継ぎする韓国の仁川国際空港や、カナダのトロント・ピアソン国際空港、バンクーバー国際空港を経由して米国に向かう渡航者は、出発前10日間以内に中国に入国した場合、米国行きの便の出発前2日間以内に受けた感染検査の陰性証明を提出する必要があるとしている。
また、航空会社に対しては、渡航者が搭乗する前に陰性結果または回復証明を確認し、提示のない場合は搭乗を拒否することを義務付けるとしている。
CDCは今回の措置を導入した理由について、中国で新型コロナ感染が拡大している一方、同国から十分かつ透明性のある感染などに関するデータの報告がなく、米国での感染拡大を減速させるためとしている。米国務省は12月23日、新型コロナ感染拡大などを理由として、中国、香港、マカオ特別行政区への渡航勧告レベルを「レベル3:渡航を再考せよ(Reconsider Travel)」に引き上げている。
(吉田奈津絵)
(米国、中国、香港、マカオ、カナダ、韓国)
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