米CDC所長が新型コロナ感染、CDCは新派生型BQ.1とBQ1.1の感染拡大の速さを指摘
(米国)
ニューヨーク発
2022年10月25日
米国疾病予防管理センター(CDC)は10月22日、同センターのロシェル・ワレンスキー所長の新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)感染が確認されたと発表した。ワレンスキー所長は、対象となっている追加接種は全て接種済みで、症状は軽いとのことだ。
米国では一時、新型コロナの感染が収束したようにみられたものの、現在は感染拡大レベルが高くなっている地域もある。CDCが発表する新型コロナの地域別感染拡大状況によると、米国北東部では、ニューヨーク(NY)州やニューハンプシャー州、メイン州、バーモント州ならびにペンシルベニア州の一部地域で、感染拡大レベルが「高」に指定されている。NY州では州内北東部を中心に、オールバニ郡やエセックス郡をはじめとする10の郡で「高」に指定されている。CDCは、「高」の地域ではマスクまたはレスピレーターを着用すること、ならびに重症化リスクの高い人は公共の屋内での不必要な活動は避けることを推奨している。
CDCが10月21日に発表した報告では、 BA.5から派生したBQ.1やBQ.1.1が比較的早いスピードで感染が拡大していると指摘されている。米国の10月16~22日における新規感染者のうちオミクロン株が変異したBA.5株が62.2%を占めているが、BQ.1(9.4%)やBQ1.1(7.2%)の増加が顕著にみられる。このほか、同時期において「(感染拡大などの)懸念がある変異株(VOC)」に指定されている変異株は全てオミクロン株となっている。
NY州とニュージャージー州、ならびにプエルトリコおよびバージンアイランドを含む地域における同時期での新規感染者をみると、BA.5感染者が49.8%を占め、次いでBQ.1感染者(17.1%)とBQ.1.1感染者(11.3%)の割合が高い。
(吉田奈津絵)
(米国)
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