ウクライナ4州併合無効の国連決議、アフリカは賛成が微増
(アフリカ、ロシア、ウクライナ)
中東アフリカ課
2022年10月17日
ロシアによるウクライナ4州の併合を無効とする国連総会決議が10月12日に行われ、賛成143カ国で採択された。2022年3月のロシアのウクライナ侵攻に対する非難決議では、エリトリアが反対したほか、アフリカの多くの国が棄権ないし不参加を選択したことが国内外で話題となった。
今回、前回の投票で唯一アフリカから反対票を投じたエリトリアは、棄権に回った(添付資料表参照)。3カ国(アンゴラ、マダガスカル、セネガル)が棄権から賛成に、2カ国(ギニアビサウ、モロッコ)が不参加から賛成に回った一方で、前回、賛成に投じたレソトは棄権に、また、欠席だった4カ国(エスワティニ、エチオピア、ギニア、トーゴ)も棄権に回り、結果として、賛成は2カ国増の30カ国にとどまった。一方の棄権も3カ国増となり19カ国だった。
なお、国連加盟国全体では、5カ国が反対、棄権は35カ国で、それぞれに事情は異なるが、依然として棄権の半数以上をアフリカが占めた。
(佐藤丈治)
(アフリカ、ロシア、ウクライナ)
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