ファイザー・ビオンテック製の2価ワクチンも承認、今秋から使用へ
(英国)
ロンドン発
2022年09月08日
英国の医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は9月3日、従来株に加えてオミクロン変異株にも対応する、米国ファイザーとドイツ・ビオンテック製の2価ワクチンを承認した。今回の承認は12歳以上向けの使用となっている。
今回の承認を受け、英国の予防接種・免疫合同委員会(JCVI)は同日、8月15日に発表した今秋のブースター接種で使用するワクチンの種別に関する提言(2022年8月17日記事参照)を更新。ファイザー・ビオンテック製の2価ワクチンも使用するとした。8月に承認されたモデルナ製の2価ワクチンが18歳以上の使用に限定されている一方、ファイザー・ビオンテック製の2価ワクチンは12歳以上にも使用が可能となっている。
今後も新たなワクチンが開発された場合、JCVIはそのワクチンの使用も検討するとしている。
国営医療サービス(NHS)イングランドは9月7日、前線の医療・介護従事者や75歳以上の層など約400万人を対象に、秋のブースター接種の予約を開始することを発表した。9月12日以降、順次、接種を開始するとしている。今後、数週間以内に50代以上の層などへの接種を開始するとしている。NHSは、インフルエンザワクチンの接種についても展開するとしており、一部の対象者に対しては新型コロナワクチンと同時に接種を行うことも認めるとしている。
(山田恭之)
(英国)
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