カナダ国際貿易裁判所、中国と日本製の大径溶接ラインパイプへのアンチダンピング関税・相殺関税の適用継続を決定
(カナダ、日本、中国)
米州課
2022年08月05日
カナダ国際貿易裁判所(CITT)(注)は8月3日、中国製および日本製の大径溶接炭素鋼・合金鋼ラインパイプについて、2016年10月に下したダンピングの認定を継続すると発表した。中国製品については、補助金を受けた輸入製品についても対象となっている。
CITTは今回、認定の失効前レビューを行い、認定の失効は国内産業への損害をもたらす可能性が高いと判断し、継続を決定したという。カナダ国境サービス庁は、該当する製品に対し、アンチダンピング関税および相殺関税を引き続き課すことになる。
2016年の裁定では、パイプ壁厚、長さ、表面仕上げ、端部仕上げ、ステンシル表示にかかわらず、外径が24インチ(609.6ミリ)以上60インチ(1,524ミリ)以下の大径溶接炭素・合金鋼ラインパイプで、中国または日本で製造または輸出されたものが対象となっている(一部、適用例外あり)。具体的な審査対象品目や詳細については、今回の裁定に関する文書を参照のこと。
(注)CITTは独立した準司法機関で、ダンピングや補助金を受けた輸入品、セーフガードに関する苦情、連邦政府調達に関する申し立て、関税や物品税の裁定に対する不服申し立てなどの案件を審理する。また、連邦政府からの要請に応じて、経済、貿易、関税に関する事項についても助言を行う。
(高山さわ)
(カナダ、日本、中国)
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