中国、国際線旅客便の増便に向け交渉と発表
(中国、日本)
北京発
2022年06月21日
中国民用航空局は6月17日の記者会見で、一部の国との間で、国際線旅客便の増便に関する交渉を行っていると発表した。
同局運輸司の梁楠司長は、これまで中国は54カ国との国際線を維持したまま、新型コロナウイルスの伝播(でんぱ)を効果的に防いできたとし、「新型コロナウイルス予防を確実に行った上で、国際線の運航を行うことは中国の経済発展および中国と海外の人々の往来に役立つもので、航空運輸業の持続的な発展にとっても必要なものだ」との認識を示した。その上で、「一部の国との間で、段階的かつ適切なかたちでの国際線旅客便の増便について交渉している」と述べた。
新型コロナウイルスの感染拡大以降、中国は国際線の発着について厳しい制限を続けている。日本の外務省によれば、日中間の直行便については6月14日現在で日系航空会社3社、中国系航空会社7社による上海市、広東省広州市、深セン市、山東省青島市、遼寧省大連市などとの間での運航にとどまっている。また、北京市への直行便は再開されていない。
中国に進出する日系企業などで構成する中国日本商会は同日、中国の王毅外交部長、孔鉉佑駐日大使など中国政府に対して日中往来に関する要望書を提出し、北京市を含めた日中の主要都市を結ぶ直行便の復便ならびに本数拡充などを求めている。
(河野円洋)
(中国、日本)
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