入境後の新型コロナ在宅検疫日数、5月9日から7日間に短縮

(台湾)

中国北アジア課

2022年05月06日

台湾の中央感染症指揮センター(CDC)は5月3日、新型コロナウイルスのオミクロン型変異株の潜伏期間が短いことや、域内の防疫体制と社会的経済活動、有効なリスク管理を考慮し、5月9日午前0時から、入境者の在宅検疫日数を10日間から7日間に短縮し、8日目以降の7日間を自主健康管理期間とすると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

詳細規定は以下のとおり。

○検疫日数と検疫場所

(1)入境日を0日目とし、在宅検疫日数は7日間、8日目から7日間を自主健康管理期間とする。

(2)自宅または友人・親族宅に1人1室で滞在することを原則とし、これを満たせない場合は、検疫用ホテルに7日間滞在すること。

(3)同日に入境した家族や同居者は、同じ自宅や友人・親族宅のほか、検疫ホテルの同室で検疫期間を過ごすことが可能。ただし、シングルの部屋は狭いため、1室2人を超えないことを原則とする。

○検査措置

(1)PCR検査:到着時(0日目)に現行措置に基づき、PCR検査を実施する。

(2)簡易検査キットによる抗原検査:

  1. 検疫満了日(7日目)に簡易検査キットで抗原検査を行う。予備の簡易検査キットを追加で1つ提供し、検疫期間中に症状が現れた場合に使用する。
  2. 簡易検査キットは使用対象の年齢制限があるため、2歳未満の在宅検疫者については、検疫満了日の検査はPCR検査とする。自ら簡易検査キットを使用することができない者は、地方自治体が簡易検査を支援するスタッフを手配する。
  3. 簡易検査キットは各国際空港のスタッフが入境時に配布する。

台湾域内で感染者が急増する一方で、CDCは防疫措置の緩和外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを進めており、4月26日以降は、濃厚接触者を対象とする在宅隔離期間を従来の10日間から3日間に短縮し、3日目に抗原検査で陰性だった場合は、4日目~7日目は不特定多数の者との接触がある場を除き、仕事や買い物などの外出を認めている。

CDCは、入境時の検疫措置は感染抑制に向けた重要なカギと強調した上で、台湾域内コミュニティーの安全を守るために、検疫期間と関連事項を必ず順守するよう呼びかけている。

(相馬巳貴子)

(台湾)

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