ワクチンパス実施で3回目未接種者は行動制限、6月1日からは入境者のPCR検査追加
(香港)
香港発
2022年05月31日
香港では5月31日から、新型コロナウイルスワクチン接種者にのみ商業・娯楽施設などの利用を認める「ワクチンパス」(第3段階)が始まった。香港政府は2月24日以降、段階を分けて市民に対しワクチン接種を求めてきたが、第3段階開始時期を当初予定の6月末から5月末へ1カ月間前倒しした。5月31日以降、原則3回接種を終えていない場合はワクチンパスが無効となり、指定施設の利用ができなくなる。
使用対象者などの詳細は以下のとおり。
【ワクチンパスの使用対象者】
12歳以上で、
- 3回接種者、もしくは2回目接種から6カ月以内の者
- 感染から回復した者で、(1)2回もしくは3回接種者、(2)感染回復後6カ月以上経過した者、(3)1回目接種から6カ月以内の者、(4)12~17歳でビオンテック製ワクチン(コミナティ)の1回接種者
- 香港到着後6カ月以内で臨時ワクチンパス(注)保持者
- 医療従事者が接種不適当者として証明した者(証明書保持者)
【ワクチンパス指定施設】
飲食店(含むバー)、ゲームセンター、浴場・サウナ、フィットネスセンター、遊技場、娯楽施設、パーティールーム、エステ・ネイルサロン、クラブハウス、ナイトクラブ、カラオケ店、マージャン店、マッサージ店、スポーツ施設、プール、クルーズ船、イベント施設、理髪店、宗教施設、ショッピングモール、百貨店、街市、スーパーマーケット
6月1日からPCR検査を追加、トランジット時は検査不要に
香港政府は5月29日、海外(台湾含む)からの香港入境者に対する検疫関連措置を微調整すると発表した。これまで、到着後5日目と12日目のPCR検査を義務付けていたが、新たに9日目の検査実施を義務付ける。また、入境前48時間以内のPCR検査陰性証明書の発行機関証明書類(ISO15189認証など)が提示不要となったほか、3歳以下および香港国際空港トランジット利用者の入境前PCR検査が不要となった。
各措置とも6月1日から実施される。
(注)香港政府の定めるワクチンを完全接種した、5月5日以降の海外からの香港入境者に対して入境時に発行される。
(渕田裕介)
(香港)
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