米天然ガス会社テルリアン、ルイジアナ州ドリフトウッドLNGターミナル建造に着手

(米国)

ヒューストン発

2022年04月04日

米国天然ガス会社テルリアン(本社:テキサス州ヒューストン)は3月28日、ルイジアナ州レイクチャールズ近郊の液化天然ガス(LNG)輸出施設であるドリフトウッドLNGターミナルの第1期工事を開始するため、米国建設会社ベクテル・エナジー(カリフォルニア州サンフランシスコ)と締結したEPC(設計・調達・建設)契約に基づき、プロジェクトを進めていくと発表した。

上記契約に基づき、ベクテルは、解体工事、土木工事、重要な基礎工事を請け負い、米国石油サービス大手ベーカー・ヒューズ(本社:テキサス州ヒューストン)は、プロジェクトのフェーズ1に必要な2つの天然ガスタービンの製造を請け負う。

ドリフトウッドLNGは、年間約2,760万トンのLNG輸出施設。フェーズ1では、年間最大1,100万トンの輸出能力を持つLNGプラント2基が建設される予定だ。ドリフトウッドは、建設および操業に必要な全ての主要認可を取得し、詳細設計を約30%まで進めており、約1,200エーカー(約5平方キロ)の不動産の購入およびリースを完了したとしている。

テルリアンのオクタビオ・シモエス社長兼最高経営責任者(CEO)は「今日、多くの国でエネルギー安全保障が最大の関心事となっており、米国はLNGをできるだけ早く世界市場に供給する役割を果たす必要がある。今、建設を開始することで、当社はプロジェクトファイナンスを完了させる一方で、2026年に最初のLNGを供給するという強固なスケジュールを実現することができる。われわれは、ドリフトウッドLNGの詳細設計と主要機器の発注を順調に進めている」と述べた。

ベクテルのクレイグ・アルバート最高執行責任者(COO)は「われわれは、ドリフトウッドLNGプロジェクトにおいて、テルリアンとの長いパートナーシップを継続できることを非常に誇り、かつ、光栄に思っている。世界が米国産の信頼できるエネルギー源を必要としていることは、これまでと同様に明らかだ。われわれは今、建設開始に向けて現場へ焦点を移していく」と述べている。

(沖本憲司)

(米国)

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