バイデン米大統領、5月20~24日に日韓を訪問、東京でクアッド首脳会議に出席
(米国、日本、韓国)
米州課
2022年04月28日
米国のジェン・サキ大統領報道官は4月27日、ジョー・バイデン大統領が5月20日から24日まで韓国と日本を訪問するとの声明を発表した。
訪問の目的は「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)や、韓国、日本との同盟関係にバイデン政権の確固たるコミットメントを進展させることにある。バイデン大統領は、韓国で5月10日に就任する尹錫悦次期大統領、日本では岸田文雄首相と会談し、安全保障や経済分野における両国との関係を深めたい考えだ。また、バイデン大統領は東京で岸田首相、オーストラリアのスコット・モリソン首相、インドのナレンドラ・モディ首相との4カ国(クアッド:QUAD)首脳会議を行う。クアッド首脳会議は前回、3月3日にオンラインで開催され、ウクライナ情勢がインド太平洋地域に及ぼす影響などに関して議論したほか、「自由で開かれたインド太平洋」へのコミットメントも再確認した(2022年3月4日記事参照)。バイデン氏の訪日は副大統領時代の2013年12月以来。サキ報道官の声明によると、バイデン大統領の韓国・日本訪問に関する詳細は近日中に明らかにされる予定だ。
松野博一官房長官は28日、閣議後に行われた記者会見でバイデン大統領の訪日とクアッド首脳会議の開催に言及し、「バイデン大統領による就任後初めての訪日を心から歓迎する。日米豪印の取り組みは今や自由で開かれたインド太平洋の推進に中心的な役割を果たしており、とりわけワクチン、インフラ、重要新興技術などの分野で実践的な協力を進めてきた。国際情勢や地域情勢などについて首脳間で率直な意見交換を行い、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた協力への力強いコミットメントを日本から世界に示す機会にしたい」と述べた。
(片岡一生)
(米国、日本、韓国)
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