JERA、米カルカシュー・パスLNGプロジェクトで初めて生産されたLNGを引き取り
(米国、日本)
ヒューストン発
2022年03月04日
国内外で火力発電や再生エネルギー事業などに取り組むJERA(本社:東京都中央区)は3月2日、トレーディング子会社であるJERA・グローバル・マーケッツを通じて、米国ルイジアナ州のカルカシュー・パスLNG(液化天然ガス)プロジェクトで初めて生産されたLNGを引き取ったと発表した。
当該LNGを積載した、JERAが長期用船するLNG船「イヤニス」は、現地時間3月1日にカルカシュー・パスLNG基地を出航している。JERAは2019年12月に、子会社のエルエヌジー・マリン・トランスポートを通じて、本船の定期用船契約を締結している。
カルカシュー・パスLNGプロジェクトは、ルイジアナ州キャメロン郡に位置する、ベンチャー・グローバルLNGの子会社が運営するLNGプロジェクトで、年間のLNG生産能力は約1,000万トンとしている。JERA・グローバル・マーケッツは、ベンチャー・グローバルLNGの子会社との間で締結した売買契約に基づき、本プロジェクトからLNGを引き取る。
JERAは、世界のLNG需給が逼迫する中で立ち上がる本プロジェクトは、需給緩和に向けて大きな意義があると考えており、JERAグループとして引き続き、日本をはじめとする世界のエネルギーの安定供給に貢献する方針だ。
JERAは2021年7月28日に、米国子会社を通じて参画しているニュージャージー州のリンデンガス火力発電事業の事業会社リンデン・コージェン・ホールディングスが米くに石油精製大手フィリップス66(テキサス州ヒューストン)との間で、石油精製所で生産した水素を含むガスの引き取りに関する契約を締結したと発表している(2021年7月30日記事参照)。同年11月15日には、米国子会社を通じてフリーポートLNGプロジェクトを運営するフリーポートLNGデベロップメント(本社:テキサス州ヒューストン)に出資することを発表している(2021年11月16日記事参照)。さらに、同年12月2日には、米国子会社を通じて、テキサス州エル・サウズ陸上風力発電事業に参画すると発表している(2021年12月3日記事参照)。
(沖本憲司)
(米国、日本)
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