韓国政府、ロシア向け輸出管理の強化などを発表

韓国外交部は2月28日、ロシアに対する経済制裁を含むウクライナ情勢への措置・対策の概要を以下のとおり発表した。

韓国政府はウクライナでのロシア軍の軍事行動を糾弾し、国際社会の責任ある一員として、事態の平和的解決に向けて経済制裁を含む国際社会の努力に積極的に参加していくことを先日決定した。

これに関連し、韓国政府は、以下の措置をとることを決定した。

（1）対ロシア輸出管理：韓国政府の輸出許可審査を強化し、戦略物資の対ロシア輸出を中断する。非戦略物資（注）については、関係省庁間で措置が可能な事項を検討し、早急に確定する予定。

（2）その他制裁措置：韓国政府は、ロシアの一部銀行のSWIFT（国際銀行間通信協会）からの排除に参加する。具体策については、関係省庁間の協議を通じて決定する予定。

また、韓国政府は、国際エネルギー市場の安定化のための戦略備蓄油の追加放出を推進し、LNG（液化天然ガス）の欧州への融通を含め、その他の方策についても追加的に検討していくこととした。さらに、ウクライナを支援するための韓国政府の人道的支援についても、国際社会と協力し、強化する。

（注）米国が独自で管理する57品目。電子（半導体）、コンピュータ、情報通信、センサー・レーザー、航法・航空電子、海洋、航空宇宙など。

（当間正明）