自動化・メカトロ国際見本市「automatica2020」の開催中止を決定
(ドイツ)
ミュンヘン発
2020年10月09日
国際オートメーション・メカトロニクス専門見本市「automatica 2020」を主催するメッセ・ミュンヘンは9月28日、12月8~11日にドイツ・ミュンヘンで開催予定だった同見本市の中止を発表した。次回開催は2022年6月21~24日となる。
同見本市は、もともと2020年6月の開催を予定していたものの、2020年3月時点で、「新型コロナ禍」の影響を受け、12月に延期すると発表されていた。メッセ・ミュンヘンは来訪型での12月開催を準備してきたものの、(1)過去数週間で、新型コロナウイルスの感染拡大により欧州内のより多くの国・地域で、越境移動に際し、入国後の自主隔離などの移動後の制限が導入されたこと、(2)欧州域外からの移動も厳しい制限が継続していること、(3)多くの企業が出張禁止などの措置を導入していることから、出展者の多くが展示会来場者の減少を見込み、出展中止を判断したという。この結果、主催者としては、12月に「automatica」を開催することは長期的にみてこの見本市の評判を落とすとし、中止を決定した。
メッセ・ミュンヘンは、新しいかたちでの実施を検討するとし、具体的には、2021年初夏に、次回の正式開催である2022年開催につなげる、オンラインを取り入れたイベントの実施を検討する。また、「Let's talk by automatica」と名付けたオンラインイベントをシリーズで開催し、業界・企業が情報・意見交換できる場を提供する。
「automatica」は、2004年からミュンヘンで隔年開催されている。組立技術、ロボット、駆動・センサー技術など、ものづくりに関わる技術・製品の最新動向がつかめる見本市だ。前回開催(2018年)時は、29カ国から890社が出展した。うち、海外からの出展は約3割の263社で、イタリア(39社)、中国(26社)、オーストリア(25社)、スイス(24社)などから多く出展。日本からは9社だが、現地法人による出展などを含めると約30社・団体が参加した。見本市訪問者は4万5,584人で、海外からは約4割の1万7,599人だった。
(クラウディア・フェンデル、高塚一)
(ドイツ)
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