トランプ米大統領、今後15日間、10人以上の集会や外食を自粛するよう求めるガイドラインを発表
(米国)
米州課
2020年03月17日
トランプ米大統領は3月16日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためのガイドライン「感染拡大を遅らせるための15日間」を発表した。今後15日間、10人以上の集会や外食を自粛することなどの行動指針が示された。米国内でのコロナウイルスの感染拡大を巡っては、トランプ大統領が3月13日、国家非常事態を宣言していた(2020年03月17日記事参照)。
同ガイドラインに強制力はないが、州や自治体の指示に従うこと、体調が悪い場合は外出せず自宅に留まること、特に高齢者は家に留まり、他人との接触を避けることなどを呼び掛けている。また、同ガイドラインでは、若者や健康な人でも新型コロナウイルスを他者に拡散するリスクがあるとして、コロナウイルスの感染拡大を遅らせるため自らができることとして次の行動をとるよう示している。
- 可能な場合、在宅勤務の活用や、自宅で学校の授業を受けること
- ヘルスケアサービスや製薬、食料品供給などの社会基盤上重要な産業に従事する場合は、通常の業務体制を維持すること
- 10人以上の集会の自粛
- バーやレストラン、フードコートなどでの外食を自粛し、ドライブスルーやテイクアウト、デリバリーを活用すること
- 自己都合による旅行の自粛
- 高齢者施設や介護施設などの訪問禁止
- 手洗いの励行や、頻繁に使用するものを消毒するなどし、良い衛生状態を保つこと
ジョンズ・ホプキンス大学によると3月16日時点で、米国内の感染者は4,661名、死亡者は85名となっており、CDCによると49州とコロンビア特別区、プエルトリコ、グアム、米領バージン諸島で感染者が出ている
(須貝智也)
(米国)
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