7月の在外フィリピン人からの送金額が7.5%増
(フィリピン)
マニラ発
2019年09月30日
フィリピン中央銀行(BSP)は9月16日、7月のフィリピン人海外労働者(OFW)を含む在外フィリピン人からの国内送金額(銀行送金ベース)が前年同月比7.5%増の25億8,100万ドルと、2019年に入って5月(26億900万ドル)に次いで高い金額になったと発表した。
7月は、為替相場が一時1ドル50ペソ台に突入するなどドル安ペソ高に動き、デモによる混乱が続く香港からの送金が2019年に入り最も低い5,669万ドルに落ち込んだものの、海上で勤務するOFWによる送金が5億6,160万ドルと2019年に入って最も高い金額となったこと、国・地域別で送金額が最も多い米国が10億1,495万ドルと2019年で最も高い金額を記録したことで、送金総額が増加したとみられる(表参照)。
1月から7月の累計は前年同期比3.9%増の172億1,901万ドルとなり(図参照)、国・地域別でみると、米国が63億3,761万ドル(前年同期比11.6%増)、サウジアラビアが12億6,744万ドル(6.6%減)、シンガポールが10億9,888万ドル(3.1%増)などとなった。
(坂田和仁)
(フィリピン)
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