第2四半期のGDP成長率、前年同期比4.2%
(ポーランド)
ワルシャワ発
2019年09月09日
ポーランド中央統計局(GUS)は8月30日、2019年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率(季節調整済み)を前年同期比で4.2%、前期比で0.8%と発表した(表参照)。前年同期比は8月14日に発表した速報値から0.1ポイント上方修正した。前年同期の成長率より1.2ポイント下落、前期比0.4ポイント下落と減速傾向に見えるが、4%台の経済成長率を維持しており、着実に成長しているといえる。
第2四半期の結果を需要項目別にみると、輸出が前期比で2.1ポイント下落、輸入が同1.2ポイント下落と、貿易は減少した。個人消費は0.1ポイント上昇とほぼ横ばいだった。一方、総固定資本形成(投資)は前期より0.7ポイント下落したものの、9.9%増と引き続き好調を維持した。
ヤドビガ・エミレビチ企業・技術相は、第2四半期の経済成長は総固定資本形成が下支えしたものだとし、特に企業部門が多額の投資を行っていると評価した。このような活発な企業の投資活動はビジネスの効率向上とダイナミックな発展への意欲の証左だとしている。その上で、企業による投資は2019年後半からさらに加速するとの予想を示した。
同氏はさらに、投資以外にも大幅な賃金上昇や可処分所得の増加が消費の拡大につながるとして期待を示した。
(楢橋広基)
(ポーランド)
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