カリフォルニア州、自動運転デリバリー車の試験走行・公共利用に向け規制整備着手

(米国)

サンフランシスコ発

2019年04月26日

カリフォルニア州陸運局(DMV)は4月12日、公道でのデリバリー車などの自動運転軽量トラックの試験走行・公共での利用に関する規制案を発表した。現在のカリフォルニア州の規程では、自動運転の試験走行・公共利用が認められるのは人を乗せる車両で、貨物を運ぶトラックなどは除外されている。これについてDMVは、貨物を運搬する1万ポンド(約4.5トン)以下の軽量トラックも自動運転の試験走行・公共利用の対象とするよう、規則の改定を提案した。提案では、食品・日用品を配送するデリバリー車が対象となり、5月27日まで受け付けているパブリックコメント、5月30日にサクラメントのDMV本部で開催される公聴会を経て、具体的に定められていく。地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」の報道によると、DMVは2019年末をめどに規則を固めたいとしている。

カリフォルニア州では、2014年9月から公道における有人の自動運転車試験走行の許可申請受け付けを開始しており、2018年4月には、無人の試験走行と公共利用それぞれの許可申請受け付けが始まっている。

現在、有人の試験走行許可を持つのは62社(添付資料参照)、無人の許可を持つのはウェイモ(Waymo、本社:マウンテンビュー)1社のみ。

(田中三保子)

(米国)

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