米国とカナダの針葉樹材協定が失効-貿易構造の変化に伴い更新不要論も-

(カナダ、米国)

トロント事務所

2015年10月19日

 カナダが米国と2006年に締結した針葉樹材協定が、10月12日に失効した。協定は、1980年代から続く両国間の針葉樹材紛争の解決を目的としたもので、関税や輸出数量の制限などを通じて両国の林業の安定化に寄与してきた。木材の最大輸出州であるブリティッシュ・コロンビア(BC)州のクリスティ・クラーク首相は、10月19日の総選挙後の次期カナダ政権に早期交渉再開を働き掛けるとしているが、米国が交渉に応じることに懐疑的な業界関係者は多い。

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