米シカゴで食品安全サミット開催、FDAなど政府機関も一堂に参加

食品安全関係の主要メディアのフード・セーフティー・マガジン（Food Safety magazine）は5月8～11日、米国シカゴ郊外ローズモントで「食品安全サミット（FOOD SAFETY SUMMIT）」を開催した。フード・セーフティー・マガジンのほか、食品安全に関係する企業や業界紙などがスポンサーとなり、25回目の開催となった。衛生用品や調理用機材の企業なども含め、100を超える展示ブースが設置されたほか、20を超えるセミナーが開催された。セミナーでは、リスク管理、トレーサビリティー、衛生設備、食品包装の視点からのPFAS規制、食品ロスや廃棄物の削減といった多様なテーマが設定された。

最終日に行われた食品安全に関係する政府機関の対談企画では、米国食品医薬品局（FDA）、米国農務省（USDA）、米国疾病予防管理センター（CDC）の幹部が一堂に会し、それぞれ主要な課題についてフリートークをし、参加者との活発な質疑応答を行った。質疑応答では、食品安全の諸課題に対する3機関の連携の可能性や、2022年に最終規則が公表された食品トレーサビリティー規則（2022年11月24日記事参照）の2026年施行に向けた取り組み方針、食中毒情報などに関するSNSの活用可能性などについて議論した。

（冨樫達也）